「家庭で飼う犬や猫にペットフードが普及し始めて約40年。それにつれてペットのがんと尿管結石が増加。いまや犬の死因の1位ががんになっています。その一因はペットフードに含まれる添加物にあるのではと思っています」

 

こう話すのは、ペット愛好家の間ではDr.SAKAIの名で知られる獣医師・堺英一郎さん。家庭でいまペットに与えられているフードの原材料表示を見てほしい。そこには細かく大量の添加物表示があることをご存じだろうか。

 

「なかにはすでに人向けには禁止になっているものや、海外ではペットにも使用禁止になっているものも数多くある。いずれ日本でペットの大量がん死が発生するのではと危惧しています」(堺さん)

 

ペットに危険な添加物とは何か?堺さんに解説してもらった。

 

【1】抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン BHT)、酸化防止剤(ブチルヒドロキシアニソール BHA)

「BHTは皮膚炎、アレルギー、発がん性などの問題から、人間の食品に添加されることはほとんどなくなっている添加物。BHAも発がん性が指摘され、バターや魚介乾製品などごく一部に使用が許可されているもの。人に制限しているものがペットフードには無制限の使用が可能。発がん性のリスクがあります」

 

【2】合成着色料(赤色2号、3号、104号、105号、106号、緑色3号、青色1号、2号)

「すべてタール系色素で、欧米では発がん性の問題から食品への使用が禁止されているものが多い。日本でも人の食品では天然由来の着色料にほとんどが移行しています。それがなぜかペットフードには普通に使われています」

 

【3】品質保持剤(プロビレングリコール PG)

「PGは不凍液にも使われる油状液体。’09年の「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)の施行にともない猫のペットフードには使用禁止になりましたが、とくに犬のおやつ製品に使用が目立ちます。皮膚の過敏症、染色体、赤血球、脳などの異常、発がん性などの問題が指摘されています」

 

堺さんはペットフードの選び方について、次のようにアドバイスする。

 

「ひとつの目安として安全なペットフードの価格は1キロ3千円。最近では『人も食べられる』と明記されたペットフードもあり、おすすめ。もし経済的にこの価格が厳しければ、せめて原材料表示をよく見て、解説した1〜3をチェック。最低限、これらを使用していないペットフードを選ぶこと。これが愛するペットを長生きさせることにつながると思います」

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