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楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」!今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。

 

【Q】「私は食べることが大好きな、2歳の茶白です。最近、体重が増えたようで、なんだか体が重くなってきて。飼い主さんがカロリーコントロールタイプのご飯に替えてくれたのですが、たくさん食べてしまって、これでは意味がないような気が……。ねこも、痩せていないとよくないですか?」

 

【A】「肥満になっていいことはありません」(服部幸先生)

 

ねこも肥満になれば、病気のリスクが高まります。糖尿病になると、12時間おきにインスリンを打つ必要があります。ほかにも、心臓や関節へ負担がかかるなど、肥満になっていいことはありません。ほかにも、手術のときに脂肪が多いため時間がかかり、傷痕が大きくなったり、麻酔がかかりにくくなったり、ということもあります。やはり理想体型を目指していただきたいです。

 

ダイエットフードも規定量以上に食べすぎてしまっては意味がありません。おなかがすいて暴れてしまうなど、食事制限をすることが難しいねこの場合は、少しずつこまめに食事を与える、ドライフードはお湯でふやかしてカサ増しするなど、工夫をしてみてください。飼い主さんが、ねこに根負けしてしまっては、いつまでも痩せさせることはできません。

 

また、体重が減り続けていたり、もともと痩せていたりするねこにはダイエットフードはよくありません。多頭飼いしている場合は、注意しましょう。

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