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楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」!今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。

 

【Q】「私はサバ柄の15歳のメスねこです。もともとアゴのあたりは黒っぽい毛色なのですが、最近、白い毛がチラホラと。まさか白髪ですか?もうひとつ、弟分の茶トラはまだ1歳ですが、口の中に斑点のようなものが出てきました。これは問題ないのでしょうか」

 

【A】「茶トラを含む赤系の毛色のねこは成長過程の中で、黒い斑点が出てくることがあります」(服部幸先生)

 

まずは加齢による見た目の変化についてお話ししましょう。ねこも白髪、老化による白い毛は出てきます。ただ、全体的に真っ白になるほどの変化はなく、少し混じってくる程度です。黒っぽい毛色のコは変化に気づくこともできると思いますが、もともと白い毛色の場合はわかりにくいですね。体毛だけでなく、ヒゲやマユ毛も白くなることもあります。ほかにわかりやすい老化による変化というと、目の虹彩部分にシミができてきたり、爪が内側に丸まってきます。爪に関しては、手入れをしないと肉球に刺さってしまうことがあるので注意を。歯の汚れ具合も、だいたいの年齢を判断するポイントになっています。

 

若く見える20歳のねこもいれば、8歳で老化が出てくるコも。僕の経験では、老化が早いコにはなんらかの病気が隠れていることが多いように感じます。年齢のわりに若く見えるというコは、やっぱり健康なのでしょう。

 

また、ねこの種類によって特殊な変化もあります。たとえば、シャムねこは、老化によって黒っぽい毛色の部分が広がっていきます。そして、茶トラの斑点についてですが、茶トラを含む赤系の毛色のねこは成長過程の中で、唇や鼻、目の際などのピンク色の部分に、黒いホクロのような斑点が出てくることがあります。ペタンと貼り付いているような斑点でしたら、問題ありません。

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