オシャレな洋服に身を包むねこ−−これは、デザイナーの村松周作さんが作る、オートクチュールのねこドールだ。洋服だけでなく、人形本体も手作り。すべて手縫いで行っているため、同じものは1体もないそう。

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「以前、アパレルブランドをやっているときに、人間と同じサイズの洋服を、手作りのうさぎの人形に着せていたんです。すると、知人から『ほしい』と言われるように。プレゼントしていたところ、どんどん広がっていき、仕事として製作するようになりました」(村松さん・以下同)

 

すると、いつしか犬やねこのものを希望する人が増えていったのだそう。人気の秘密は、ねこの表情とファッション。

 

「ねこの写真を送っていただき、そのコに近くなるよう、色柄を手でペイントします。洋服が似合うように手足は長めに、2本の足で自立できて、手足は可動します。そして、希望の雰囲気の洋服をデザインし、作っていきます。僕はアパレルの人間なので本物のいい生地しか使いません。イギリス製のツイード生地でスーツを作ることもありますし、ブランドもののコートを引き裂いて、人形に着せたこともありますよ(笑)」

 

1体作るのに10日ほどかかるといい、現在は7〜8カ月待ちなのだそう。洋服による価格差は基本的になく、意外なところに差が。

 

「手がミトン型のタイプは、6万5,000円からとしています。もうひとつ、8万円のタイプだと、指が5本に分かれていてそれぞれが動かせる仕様になっています」

 

今後はロサンゼルスにある「マックスフィールド」での販売も予定しているという海外からも大注目のねこドール。記者も作ってもらいたい!

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