昨年の春、「これは大発明だ!」とハンドメイド界隈で話題をさらった軍手ネコ。この“軍手でつくるぬいぐるみ”が1年の歳月を経て、また新たな動きを見せています。「じつはイヌもつくれるんです(笑)。これまた違ったかわいさなので、ぜひみなさんに知ってほしくて」と話すのは、ぬいぐるみ作家の金森美也子さん。著書『軍手ネコのつくりかたBOOK』の中でもちょこっと紹介されているミニチュアシュナウザー、その魅力とは……?

 

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「今年の主役は僕だワン!」

 

3月10日(土)、東京「サンイデー渋谷」で軍手イヌのワークショップが開催されました。2018年はイヌ年ですしね! ネコにも増して、どこかとぼけた表情で愛嬌たっぷり。ボソボソとたくわえたヒゲや眉毛が、ミニチュアシュナウザーの特徴をよくとらえています。

 

テキストとして配られた『軍手ネコのつくりかたBOOK』を開けてみると、同封されているのは左右非対称にデザインされた軍手??? 左手がイヌの顔に、右手が体になるようですが、さらに、軍手の白い部分が眉毛に使われたり、手足の柄になったり……縫い進めていくごとに「なるほど!」のムダなしデザインです。

 

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左手首の白いリブがイヌの鼻に、指先の白い部分が眉毛になる。

 

ネコの顔はまん丸に仕上げるのがコツでしたが、「シュナウザーの場合は、綿を鼻先にぐいぐい押して、たわら形に仕上げます。鼻先に綿がたっぷり詰まっているかどうかで、かわいさが決まるんです」。綿を詰めては移動させ、理想の形に整えたら、眉毛、目、鼻を縫いつけて顔を完成させます。参加者のなかには、愛犬の写真を見ながらイメージをふくらませる人も。キリッとした顔に困り顔、それぞれ眉毛の角度によっても表情豊かです。今回、目と鼻はネコ用の付属ボタンではなく、黒いボタンを縫いつけました。

 

「もちろん、一般的な軍手でつくることもできます。その際は、ホームセンターなどで売られている作業用軍手がおすすめ。大きめサイズでざっくりしているので、軍手イヌのゆるい雰囲気に合っています。黒一色の軍手でつくってもかわいいですね」

 

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「みんな集合~!」

 

 

【著者略歴】

金森美也子(かなもりみやこ)

ぬいぐるみメーカーで企画デザインに携わったのち独立。現在はおもに手袋・靴下・古着などを使い、素材の形や色柄を生かしたオリジナルのぬいぐるみを製作している。著書に『手袋いぬと靴下ざる』など。

 

 

『軍手ネコのつくりかたBOOK』

 

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付録の軍手キットで愛らしいネコのぬいぐるみがつくれる……のだが、イヌ派の人のために、ミニチュアシュナウザーのつくり方も紹介している。軍手は風合いのあるシマ柄で、口まわりと手足が白くなるように仕上げたオリジナルデザイン。

 

著者:金森美也子
価格:1,700円+税
出版社:光文社
http://amzn.asia/grrKtFb

 

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