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(写真:アフロ)

 

「日本国内でのねこの飼育頭数が犬を超えた」「ネコノミクスが日本を救う」「空前のねこブーム」――。最近、やけにねこのニュースを耳にしませんか? そこで先日、発売になったばかりの特別ムック『ねこ自身グルーミング』(光文社・694円+税)取材班の調査を開始。すると“ねこが世界征服を計画している”恐るべき実態が明らかに。題して、ねこが目論む「世界征服計画」これだけの証拠!

 

【証拠1】歴史上、数々の権力者をメロメロに!

 

ホワイトハウスで初めてねこを飼ったリンカーン大統領以来、フォード、カーター、ブッシュなど多くの大統領が愛猫と暮らしてきたが、ファーストキャットとして最も有名になったのがクリントン元大統領の愛猫ソックスだ。週に7万5,000通のファンレターが届くほどの人気者だった。一方、英国でもチャーチル首相は大のねこ好きとして知られ、没後も愛猫ジョックがそのまま住めるよう遺言を残し、邸宅には現在も6代目ジョックが住んでいるそう。

 

【証拠2】アメリカ大統領選挙に立候補した野心家も!

 

デルモンテフーズのキャットフード「9 Lives」のCMキャラクター“モリス”はアメリカ大統領選挙に立候補したことで名をはせたねこ。初代モリスは’88年にブッシュ、’92年にはクリントンと争って敗退。’12年には5代目モリスが「すべての猫に終の棲家と自由、空っぽになることのない食事を」と公約に掲げオバマ大統領と戦って敗れたが、Facebookに掲げたポスターをダウンロードするたびに「9 Lives」1缶が動物保護団体に寄付されたという。

 

【証拠3】アメリカの図書館で驚異の“居座り力”を発揮!

 

テキサス州ホワイトセトルメントの図書館に住む“ブラウザー”は、ネズミ対策のためにアニマルシェルターから譲り受けた看板ねこだったが、市議会から突如退去命令が下され一大騒動に! 直ちに市長をはじめ反対を唱える人々の著名活動が始めり、SNSでニュースが拡散されると海外メディアからの問い合わせも殺到。結果、再協議が行われ、全会一致で図書館残留が決定した。世論を動かし、間一髪で危機を回避した。にゃんこパワー恐るべし!

 

【証拠4】“映画”を通じて人間の感情をコントロール!

 

ねこたちはスクリーンの中でも自然体の演技!? で、我々の心を揺さぶってきた。不朽の名作『ティファニーで朝食を』でも、ストーリーに感動する以上に“名無しのCat”のバイプレーヤーぶりにキュン死させられたねこ好きは多い。この映画でオードリーと共演した茶トラは、オランジーという名の名優で、動物版オスカーのパッツィ賞を2度も受賞しているとか。最近の映画では、イスタンブールの野良ねこたちと人間の触れ合いを描いたドキュメンタリー『猫が教えてくれたこと』がアメリカで大ヒットを記録。また、世界的ベストセラーとなったノンフィクション小説を映画化した『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は、実際のボブが自信の役で登場している点も見どころだ。本国イギリスではボブはスターで、映画のプレミア会場でキャサリン妃をメロメロにしたという逸話も。

 

【証拠5】古今東西の文学の巨匠をとりこにして“ねこ思想”を浸透!

 

国内外の文豪たちのハートをわしづかみにするのも、ねこたちの得意ワザ。そんなねこたちに洗脳された作家として、最も有名なのがアメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイ。創作活動の場として彼が愛したフロリダ州にあるキーウェスト島には、なんと指が6本あるねこたちが住んでいて、「これは幸福を呼ぶ猫だ!」と信じていたヘミングウェイは自らも6本指のねこを2匹飼っていたそう。このラッキー・キャットのおかげで、大ベストセラーの『老人と海』が書けたのかもしれない。また、日本の作家・大佛次郎も、生前面倒を見てきたねこの数は500匹をくだらない。『鞍馬天狗』シリーズが有名だが、ねこ好きが高じて『スイッチョねこ』という童話も残しているほどの筋金入りのねこ信者。現代の日本の作家では、浅田次郎、町田康、小池真理子&藤田宜永夫妻が大のねこ信者として有名。

 

これらはあくまで氷山の一角、ならぬカリカリ山の一にすぎない。忍び寄るにゃんこの強烈なねこパンチを食らう前に、なんとかしなければ大変なことになる!?

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