7月10日、いよいよ発売になったサマージャンボ宝くじ。1等・前後賞合わせて5億円!全国に売り場は数あれど、その手から何度も『億』を手渡した、本物としか言いようのない”神の手”を持った販売員たちはいるのである。
「うまく言葉では表せないんですけど、宝くじの組と番号を見て、あっ、この数字が今回くるかも?とひらめくことがあるんですよ。私から買ってくれるお客さんには、なるべくその番号をお渡しするようにしています」と話すのは『大阪駅前第4ビル特設売り場』で販売歴15年の高橋祐恵さん。
過去5年間で「億」52本、総額114億円、最新は’13年ドリームで全国最多の1等4本など、売り場は絶好調。その『大阪4特』で指名買い率ナンバーワンが彼女だ。占い暦30年。「原宿の母」の愛称で親しまれる菅野鈴子さんに手相鑑定をしてもらうと……。
「手のひらの中央に線が十字にクロスする『神秘十字線』が2つも!これは先祖に守られて、仕事面で才能を発揮する相。頭脳線が手首に向かって下がっているのは、人に夢を与えるあげまんの相。これほど宝くじ販売員に向いた手相は見たことないです」
つぎは岐阜県美濃加茂市の『平川たばこ店』。初代の故・平川寿満さんの跡をつぎ、売り場の顔となっているのが平川美和子さんだ。美和子さんの代になってからでも、29本総計44億円の大当たり。売り場としては平成になって「億」36本で総額59億円。今年のグリーンでも1等前後賞5.5億円が出た。
「前後賞の1億円を当てたのは神戸の60代のご夫婦。娘さんの嫁ぎ先がこの売場から近いらしくたまたま買いに来たらあたったそうです」という平川さんの手のひらにも神秘十字線が2つ。さらに、薬指に伸びる財運線もくっきり入っていた。
そして、宝くじ販売歴61年、今月84歳の誕生日を迎える北海道旭川市『堂前宝くじ店』の堂前輝子さん。平成になって「億」39本、総額59億円はもちろん北海道一だ。この61年間、堂前さんが欠かさず続けているのが、くじを店の紙袋に入れる作業。
「お客さんは私がこの手で入れたくじでないと納得しないんですよ(笑)」とは、誰もが堂前さんの手のパワーを求めている証し。「女学生時代に手相を見てもらったら、生命線がとぎれとぎれで長生きできないって言われて、それ以来、手相は見てもらってません」(堂前さん)
それを聞いた菅野さんは「とんでもない。俵シワといって、5本の指に長生きの相がこんなに出ています。しかも手のひらから中指、薬指、小指へと、仕事運、財運、金運の3本の線が見事に出た覇王線の持ち主。これは売り場から億がぞくぞく出るはずです」と太鼓判を押した。