「残り物には福がある」のことわざどおり、’13年の年末ジャンボは最終日に売れたくじからたくさんの大当たりが出た。大阪府「八尾駅前CC(チャンスセンター)」の販売担当者・吉村志満子さんは言う。

 

「例年、年末の最終日はすごい行列。昨年の12月20日もくじが足りなくなりそうで、追加で5000枚を売り場に届けてもらいました。その中に1等前後賞7億円があったんです」

 

同じく大阪の「八尾イズミヤCC」では、最終日の夕方6時ごろに売れたくじが大当たりだったという。

 

「窓口で50代くらいの男性が、いきなり100万円分、連番が欲しいとおっしゃって。もう連番が少なくて、半分はお願いしてバラにしてもらったんです。年が明けて1月中旬、その男性が当せん確認にやってきて、確認に20分くらいかかったと思いますが、そのなかに7億円がありました」(福永益男店長)

 

北海道苫小牧市の「ラッキーゲートイオン店」の売り場を運営する、ラッキーゲートの福士徳彦社長は言う。

 

「最終日の前の晩、売り場からくじが足りないという連絡があり、急きょ、社内で連番をバラに組み直す作業をして届けました。追加した分の番号を社内で控えていたため、最後に販売した中に7億円があったと判明しました。当てたのは30代の主婦の方でした」

 

広島県福山市の「吉川(きっかわ)たばこ店」では……。

 

「1等と10番違いのくじを持ってきたお客さんがいました。その人は最終日の夕方に来て、おカネが足りず、あわてて近くのATMで下ろしてから買ったというんです。『見てよ、あのときATMに行っていなければ、僕が大当たりだったかもしれんよ』と悔しがること。納品控えを確認したら、たしかに当せんくじは最終日前日に入荷していました」(店主・吉川勇さん)

 

どうしてこうも最終日に当たりが出るのか?風水建築家の山下剛さんが分析する。

 

「お客さんの中には、ゾロ目などの番号を嫌って、購入から外す人が結構います。最終日近くなると、売れにくかった番号のくじが残ることになる。ところが、過去の1等当せん番号を調べると、ゾロ目や同じ数字を含む番号がよく出ているんです。その結果、残ったくじから1等が出る確率が高くなると考えられます。コツは番号を選ばず買うことですね」

 

年末ジャンボの発売は12月19日(金)まで。もう買っちゃった人も、ダメ押しで!

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