余裕がある人におススメしたい「我が家でクマを飼う方法」

今、クマを飼うのが面白い? 本誌動物取材班は2頭のツキノワグマを飼う長野の”動物お父さん”こと降旗喜久男さん(64)宅を訪れた。「コイツらは私のことを親だと思っているから、ぜんぜん怖くないよ」と檻に入って、なでまわしたりキスしたりとラッブラブ。コレはとっても楽しそう!
そこで「我が家でクマを飼う方法」を聞いてみた。

まず、各自治体の保健所に申請し『特定動物飼育・保管許可書』をもらう(特定動物とはトラ、タカ、ゾウ、サイ、カバ、ワニ、マムシなど。哺乳類、鳥類、爬虫類で約650種が指定されている)。そして、1頭につき2平方メートル以上の檻を作る。

エサは、動物園のクマが食べているもので、その名も「ベアフード」。さらに果物などをたっぷりと用意。降旗さんによると「ベアフード」は1カ月分で約1万円、果物は約4万円。1頭分で5万円になり、現在はクマの食費だけで月に約10万円!

1歳になると、力が強くなりすぎて、散歩に連れて出ることはできない。その分たくさん遊んでやる必要がある。降旗さん宅のクマの檻は、2頭分合わせると24平方メートル。ちょっとしたワンルームマンション並みだ。高さは3メートル。降旗さんが1人で1カ月かけ、頑丈に作ったそうだ。

はじめは長野市茶臼山動物園の飼育係の人が、何度も家に来て指導してくれたという。「凶暴性はまったくないよ。一緒に寝ても怖い思いはしたことがない。重い思いはしたけどね」と、楽しげに笑う降旗さん。

経済的、時間的、そして家の敷地に絶大なる余裕のある人にかぎり、クマを飼うことをおススメしたい。

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