渋谷ギャルの間で話題!「小5男子が作る新聞」の癒される記事内容

「鉛筆文字がカワイイィ!この4コマ漫画も好き。仕事が終わった後とか、この手書きの新聞を読むと癒されるんですよね」(20代OL)


和歌山県和歌山市に住む小学5年生の金岡陸君(10)が作る『金岡新聞』が、なぜか東京・渋谷の繁華街で話題になっている。これは、地元和歌山や東京で毎週175部のみ発行されている無料の新聞。陸君が8歳の冬から始めて2年半、その傑作選ともいえる『金岡新聞』(飛鳥新社刊)も7月26日に発売された。書籍の編集を担当した飛鳥新社の畑北斗さんはこう話す。

「私が感動したのは、山形の鮮魚店の応援記事です。それは、陸君の友達のあばあちゃんのお店なんですが、昨年の東日本大震災の風評被害の影響で、魚が売れなくなってしまったというんです。その子どもなりの問題意識に、じ〜んときて書籍化を決意したんですよ。『もの作りの原点』を見た気がしました」

陸君を発掘したライターのやきそばかおる氏は、このフリーペーパーを渋谷で目にしたとき、体中に電流が走るような衝撃を受けたという。そして、その企画力と取材力に驚かされた。

「転校する友達のために特別号を作ったり、ご近所に住むご老人の誕生日を祝う記事も企画する。彼の優しさがにじみ出ていますよね。震災直後の記事では、被災者の気持ちを少しでも理解したいと”暗闇”での生活体験レポートまで……。心に染みます。いっぽうで、本物の新聞広告をまねて、お気に入りのお菓子のロゴを入れたりして、各所にユーモアもある(笑)。『金岡新聞』はこの2年でどんどんクオリティが上がっています。まさにこれは金岡君の8〜10歳の成長記録なんです」

遠く東京にまで読者を持つようになったのは、同級生のお母さんが、全国のフリーペーパーが置かれている渋谷の『Only Free Paper』をテレビで知ったことがきっかけだった。同級生のお母さんがすぐさま同店に交渉してくれたのだ。現在、『金岡新聞』夏休み休刊中で再開は9月3日の予定。お楽しみに!

 

 

 

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