紫外線対策だけではダメ! 体にダメージ与える”近赤外線”の恐怖 

「近赤外線こそが光老化の最大の原因です」と語るのは、田中洋平先生(新潟薬科大学客員教授、長野県松本市 クリニカ タナカ形成外科・アンティエイジングセンター院長)。田中先生は、近著『近赤外線ケア美肌術 いくら紫外線だけカットしても美肌にはならない』(光文社刊)で、太陽光のなかに含まれる近赤外線の恐ろしさを説いている。


「紫外線以上に肌に影響をもたらす光線の存在が、研究によって明らかになりました。それが近赤外線です。近赤外線こそがシミやシワの原因となる老化光線なのです。そのカットを怠ると、早く老けて見えてしまいますよ。今日からでも早速対策を始めていただきたいと思います」


近赤外線は太陽光の熱エネルギーの約50%を占めている。田中先生の研究によれば、紫外線は皮膚の表面までにしか届かないが、近赤外線は皮膚の奥の筋肉まで到達して、人体に影響を及ぼすことがわかってきたという。さらに、筋肉や骨髄、血球成分、そして骨にまでダメージを与えることが、先生の実験で証明されたのだ。


「メークはもちろんのこと、一般的な日焼け止め剤では近赤外線を防ぐことはできません。近赤外線もカットする日焼け止めを使うことをおすすめします。太陽光の下では、なるべく肌を露出せず帽子をかぶったり、日傘をさしたりして防いでください。また近年の研究では、近赤外線が白内障の原因のひとつになると指摘されています。市販のサングラスのなかにも、近赤外線をカットできるものが販売されていますので、ぜひ探してみてください」

近赤外線に強いのは、しっかりと水分を蓄えた肌だという。皮膚の水分を保持するために、コラーゲンやヒアルロン酸をたっぷりと含む肌づくりを心がけよう。

「コラーゲンやヒアルロン酸の原料となる良質なタンパク質と、再合成の際に必要なビタミンCを十分に摂取してください。手軽に摂取できる食品としては、生卵とお刺身がおすすめです」

 

 

 

 

 

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