全国で123万8千人もいるという「シングルマザー」(’11年度厚生労働省調べ)。家族問題コンサルタントとして、これまで2万5千人の相談に乗ってきたという池内ひろ美さん(50)も、32歳のときに離婚を経験した。当時は、専業主婦からのキャリア出発だった。自身のゼロからの出発経験を踏まえ、経済的に苦しいシングルマザーが「逆境に勝つための7つの法則」を、池内さんが伝授してくれた。
【1
仕事がなくても気にするな】「私は、娘の体が弱かったこともあり、家でできる仕事を考えました。仕事がなくても、まずは社会の一員として、自分の名前で働くことに生きがいを見いだしてみてください」
【2
子供が幼いうちに離婚せよ】「『子供がある程度、成長してから』と、離婚を躊躇するケースがありますが、やり直すには早いほうがいいのです」
【3
意志を持つこと】「シングルマザーの家庭への偏見は、今も昔もあります。『気にしない』と、自分のほうが変わるしかありません」
【4
心配しないこと】「悪い心配をすると、現実にそれを呼び寄せてしまうことがあります。そして悪いことが起きると『やはり離婚したからだ』と、自分を納得させてしまう。まさに負の連鎖です。不必要な心配はしないほうが、幸せになれますよ」
【5
笑顔の似合うママになる】「母親の笑顔は、家の中や子供を明るくさせる力があります。家の中に何カ所も鏡を置いて、笑顔の習慣を作るのもいいと思います」
【6
「忘れる力」を持つ】「嫌なことや、つらいことを引きずっても仕方ありません。忘れる力も、ひとつの才能です。それが、前へと進む原動力にもなるのです」
【7
恋をすること】「やはり、支えてくれる男性は必要です。ボーイフレンドのような、結婚を意識しない存在でも、日々の生活を輝かせてくれます。また、以上の7カ条よりも大切なことは、子供の存在をネガティブに考えないこと。子供がいるからこそ、毎朝、元気に起きられる。そう考えれば、規則正しく生活する気持ちになれ、仕事もがんばれるのです」