暖房器具には、部屋全体を暖める「メイン暖房」と、限られた範囲を暖める「サブ暖房」がある。メイン暖房はエアコンの他、ファンヒーターや石油ストーブ、オイルヒーター、パネルヒーターなどがあげられる、サブ暖房には、電気ストーブや電気カーペット、こたつなどがある。

 

テレビなどで活躍する「家電コンシュルジュ」の神原サリーさんは、このメイン暖房とサブ暖房の組み合わせが、部屋を暖める際のポイントだと語る。

 

「たとえば、朝、起きてすぐにお弁当作りを始めるときは、エアコンとキッチンの電気ストーブを。エアコンが効いてきたら、電気ストーブは切る。また、リビングで過ごすときは、エアコンの温度を低めに設定して、電気カーペットかこたつを使います。2つの暖房をつけるともったいない気がしますが、メイン暖房の温度を下げれば問題なく、かえって効率よく暖めることができます」(神原さん)

 

これが、部屋の温度をキープする「最強コンビ」。反対に「ワーストコンビ」は、温度設定を最高にしてサブ暖房を2つ使うこと。この場合の1時間の消費電力は、ドライヤーを「強」にして1時間つけっぱなしにするのと同じくらいになる。メイン暖房同士の組み合わせもNG。たとえばエアコンと石油ファンヒーターは、どちらも温風で、室内で風がぶつかり効率的ではないという。

 

「湿度が上がると、体に感じる温度も上がります。暖房といっしょに加湿器を使うといいでしょう。また、暖気を逃がさないようにするのも大切。腰高の窓でも床までのカーテンにするといった工夫も有効です」(同)

 

●エアコン

[メリット]最近のモデルなら、足元までしっかり暖めるなど暖房性能がよく、省エネ性も高い。火を使わないので、子どもがいても安心。

[デメリット]温風を出して暖めるため、ほこりを巻き上げてしまう。また室内が乾燥する。わずかだが送風の音が気になることもある。

 

●石油/ガスファンヒーター

[メリット]火を使うため、パワフルですぐに部屋が暖まる。ガスの場合は給油する必要がなく楽。比較的本体が安く、買いやすい。

[デメリット]必ず換気が必要。石油タイプの場合は、灯油を買いに出かけたり、まめに給油したりと手間がかかり面倒。

 

●オイルヒーター

[メリット]上から下までまんべんなく暖まる。乾燥せず、空気も汚さない。触ってもやけどしない程度の熱さなので、子どもがいても安心。

[デメリット]部屋全体が暖かくなるまで40~50分程度かかる。部屋の出入りが多いと、熱が逃げてしまい、暖まらないうえに電気代がかかる。

 

●グラファイトヒーター

[メリット]スイッチを入れると、すぐに暖かくなる。早朝、キッチンに立つときなど、エアコンで部屋全体が暖まる前に使うと便利。

[デメリット]熱を帯びるので、触るとやけどなどの危険がある。狭い範囲しか暖まらないので、リビングなどの広い場所には向かない。

 

●こたつ

[メリット]消費電力が少ないので、電気代が安くすむ。最近のものは人感センサー付きで自動的に切れるので、消し忘れの心配も不要。

[デメリット]一度入ると、出るのがおっくうになってしまう。使うにも収納するにも、ある程度のスペースが必要となる。また部屋の掃除がしにくい。

 

●電気カーペット

[メリット]顔が熱くなりすぎることがないので、快適。床に寝転んだりすることの多い赤ちゃんや子どもがいる家庭にも便利で安全。

[メリット]早朝や夜間に帰宅したばかりなど、部屋全体が冷えているときは暖まりにくい。部屋を歩き回ることが多い場合も不向き。