6月1日からNTTドコモの新料金プラン「カケホーダイ」がスタートする。2年契約により月額基本料2700円で、国内電話がかけ放題になる画期的なプランだ。現行のXiプランだと、月額基本料743円で通話するごとに30秒/20円かかっていたから、朗報ではある。しかし、この新プランにどう対応すればいいのか?モバイル研究家で青森公立大学准教授の木暮祐一さんに教えてもらった。

 

「今年になって、ライン電話、楽天でんわが次々と低価格のスマホ通話サービスを開始。アプリをダウンロードするだけで、3大キャリアの半額以下で、通話が可能になっています」

 

ちなみに現在、auは30秒/20円・LTEプラン加入でau同士は1〜21時無料。ソフトバンクも30秒/20円・ホワイトプラン加入でSB同士は1〜21時無料。3大キャリアは横並びだった。そこへ登場したLINE電話は60秒/14円。楽天でんわは30秒/10円。ただ、格安通話サービスには使いづらい点も。

 

「LINE電話がいちばん安いですが、音声をデータ通信に変換して通話するシステム上、音声が途切れやすいなど、品質が落ちます。またドコモの人宛ては番号非通知になってしまうなど使い勝手が悪い。楽天でんわは音質は変わりませんが、通話履歴がスマホに残らないなど不便な点があります」

 

では具体的に月何分以上通話している人は「カケホーダイ」に切り替えたほうが得なのか?

 

「格安通話サービスを使わない場合は、Xiプランで月約49分が分岐点。これ以上、話している人は『カケホーダイ』の方が得です。比較的使い勝手のよい楽天でんわのアプリですべて通話したとすると、98分が分岐点でしょう。現在、通話料は月平均2000円程度、平均50分くらいしか話していない。こうした利用状況の人は慌てて『カケホーダイ』に変更せず、格安通話サービスを使った方が得だと考えられます」

 

それでは現在、auやソフトバンクを使っている人はどう対応すればいいのか、最後に聞いてみると……。

 

「ソフトバンク、auも年内には、これに近いプランを展開するはず。ですから、慌てる必要はありません。両社とも、さらに価格を抑えようと努力するのではないでしょうか」

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