日本の夏を彩る花火大会。でも、あの人ごみはかなわないと、あきらめてしまっている人も多いはず。そこで花火写真家の冴木一馬さんに「ロケーションや雰囲気などを含め“これぞ日本の花火”と言える穴場的花火大会を教えてもらった。こちら関東・中部編。

 

《第36回鹿嶋市花火大会》(茨城県鹿嶋市)8月23日 19時半〜21時予定

「なんといっても、関東随一となる尺玉108連発が圧巻です。音も大きさも最高で、花火好きにはたまらないと思います。菊や牡丹を表現した日本伝統の割物花火は風情があります。のんびり見たい人には高台にある『鹿島城山公園』がおすすめです」

 

《千代田の祭 川せがき》(群馬県千代田町)8月18日 19時〜19時半 20時~20時35分予定

「打上げ場所からすぐの川の土手で見ることができるので臨場感があります。最寄り駅から少し離れていることもあってか、比較的すいているので穴場中の穴場かもしれません。陸上から水面に向け斜めに打ち上げる水上花火は特にきれい。堤防の上に作られた『なかさと公園』からゆったりと見られます」

 

〈鴨川市納涼花火鴨川大会〉(千葉県鴨川市)7月29日 19時30分~20時20分予定

「水上の船などから点火した花火を斜めに海に打ち込む“水中花火”は必見です。浅瀬で爆発し、半円に開きじつにきれい。鴨川の街並みや大海原が一望できる『魚見塚展望台』からの鑑賞がおすすめです」

 

《第38回流山花火大会》(千葉県流山市)8月23日 19時〜20時半予定

「毎年、江戸川を挟んで対岸にある埼玉県三郷市の『みさとサマーフェスティバル花火大会』が同時に行われ、2カ所の花火を一緒に楽しむことができます。花火を大迫力で楽しみたいなら有料席もいいでしょう。販売の詳細は流山市のHPで確認を」

 

《刈谷わんさか祭り花火大会2014》(愛知県刈谷市)8月16日 19時〜20時15分予定

「総合運動公園の北側と西側の2カ所で花火が打ち上がります。1カ所はおなかにドンと響く大玉がメイン、もう1カ所はワイドスターマインがメイン。平坦な土地なので、どこからでも見えます」

 

《御油(ごゆ)夏祭り》(愛知県御油町)8月2日 19時半〜21時30分予定  8月3日 19時半~22時予定

初日は、花火師が筒を腕に抱えて打ち上げる三河地方独特の手筒花火と打上げ花火が奉納され、2日目に祭りを締めくくる盛大な打上げ花火が上げられる。「古くから伝わる手筒花火を間近で見ることができ迫力満点です。御油橋の上が特等席。噴き上がる火の粉の臨場感を至近距離で楽しめます」

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