最近、金券ショップにできる人ごみや行列がやたらと目につく。なぜ?「株主優待のブームがあったことで、企業から送られる金券やチケットが、大量に流通するようになったからです」と言うのは、株主優待生活でおなじみ、元プロ棋士の桐谷広人さん。金券ショップでトクするワザを教えてもらった。

 

「買う」のにおすすめの商品の筆頭は、10月30日に発売したばかりの’15年用年賀はがきだそう。

 

「発売後、すぐに金券ショップに入荷されるんです。前回(’14年用)は、1枚45円で購入できました。もし余っても郵便局で手数料を払えば通常のはがきに交換できます」

 

年が明ければ、さらに値段は下落する。懸賞の応募用に、というのもアリ。同じく郵便関係で、記念切手もおすすめだという。

 

「一見、プレミアムがついて高そうなイメージですが、普通切手より安く手に入ります。額面の85%で売っていることも。僕は、記念切手がバラで袋に入ってまとめ売りされているのを買っています」

 

次は意外にもテレホンカード。携帯電話の普及で需要は落ち、ショップでも大暴落しているが……。

 

「NTTの窓口で電話料金を払うとき、現金の代わりにテレホンカードが使えるんです。50度数のものが、半額の250円で売られていることもありますから、見つけたら儲けもの」

 

そして、桐谷さんが「ぜひ!」と言うのが「ジェフグルメカード」。全国チェーンのレストランやファストフード店で使える便利な食事券だ。ショップでは1枚500円の券が、470〜480円程度で販売されている。

 

「最大のメリットは、お釣りが出ること。僕は、千円単位の株主優待券と組み合わせて使ってます。たとえば会計が5400円の場合、優待券5枚とジェフグルメカード1枚を使えば、端数まできっちり払えて、お釣りももらえるので、損することは絶対にありません」

 

ほかに狙い目なのは、使用期限が迫っている博物館などの入場券。終了の数日前にもなれば、千円以上していた券が200円程度で売りに出されることも。

 

「航空会社の株主優待券も、期限が迫るとどんどん値下がりします。年に2回の有効期限は、5月末と11月末。今の時期はお買い得ですよ」

 

見つけたら、用はなくとも金券ショップに立ち寄るべし、なのだ。

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