「この人もなんだか老いたなあ……」。わが親に会ってそう思ったことはありませんか?「孝行のしたい時分に親はなし」とならないためにも、この際、できそうなことを考えてみませんか?

 

そこで、今回本誌では“親孝行”イメージの漂うアラ40文化人・芸能人に「親孝行事情」を聞いてみた。

 

【倉田真由美さん(43)・漫画家】

「両親には本当にいまだに世話になっていますが、それを私は子ども世代にお返ししようと思っているんです。それがわが家の家訓です」

 

ベストセラーの「だめんず・うぉ〜か〜」や嫁・姑関係をテーマにした作品もある倉田。前夫との間の長男は、いま倉田さんの実家で育てられており、毎月東京―福岡間を往復し息子と過ごす生活だという。

 

「私と子どもと母の間にパンが1個だけあったら誰が食べるか?それはもう迷わず私の子どもなんです。両親は、何かぜいたくをしたいということはいっさいなくて。“その分をあなたの子どもにあげなさい”という考え方なんです。親世代は子ども世代の犠牲になっていい、それがわが家の親孝行なんです」

 

【西川史子さん(44)・タレント、医師】

 

「とても教育熱心な両親で、私を医者にするため、すべての力を注いでくれました。そのおかげで医師免許もとれて、感謝しています。結婚して落ち着くことが親孝行かと思っていましたが、逆に心配させてしまいました」

 

ミス日本に選出されたのをきっかけにタレントとして活躍する医師の西川さん。最近、犬を飼いはじめてから、西川さんは外出中に預けるという名目で、よく両親と顔を合わせるようになった。

 

「それだけでも両親はうれしいのかな。以前、もう親には甘えていられないとテレビで言ったら、『生きているうちは甘えてください』と連絡をもらったことがあり、甘えることも親孝行なのかなぁと思います」

 

【三浦しをんさん(38)・小説家】

「もともと同じ町内に住んでいたんですが、坂道がきつく、すぐ近くに住めるような家を2軒探して、同時に引っ越しました。私が住む家の一部屋に天井までの本棚をびっしり入れたんですが、そこに父の本も置かせてあげています」

 

直木賞作家で家族を描く作品も多い三浦さん。買い物にも一緒に行き、三浦さんの自転車のかごに、父親が買った物も全部積む。「そんなとき父の足腰も弱ってきたな〜」と感じて、介護という文字が身に迫ってきている気がするそう。

 

「あらたまって特別な何かをするというのはないんですが、これからも付かず離れずの距離を保っていくのが親孝行だと思うので、近所の老人ホームのパンフレットを集めようと思っています。近所じゃないと、なかなか会いに行けませんから」

 

アラ40それぞれの親孝行。決してぜいたくや豪華なことではない。だが、そこに気持ちが込められていたなら、どんな形でもいいのかも。

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