日本の気候風土に根差したおばあちゃんの知恵には、夏の暑さを上手にしのぐワザが満載。そこで夏本番前に、昔ながらの知恵を生かしたひんやり術をランキング。選者は、「NPOおばあちゃんの知恵袋の会」講師の村尾宣子さん、美容セラピストで漢方美容家の余慶尚美さん、暮らしや家事の専門家・和田由貴さんの3人です。
〈第7位〉すだれやよしずで日をよける
「日よけをして、熱をためこまないことで夜の暑さがかなり和らぐ」(和田)
〈第6位〉重曹湯につかる
「浴槽に大さじ3杯の重曹を入れるだけでできる重曹湯は、湯上がりが涼しい夏向きの美肌湯。必ず食品用の天然のものを使って」(村尾)
〈第5位〉扇風機で部屋に風を誘う
「窓やドアを2カ所以上開けると、対流が生まれ熱のこもった風が出ていく窓ができます。その窓に向けて扇風機をかけ熱気の排出を促進すれば、別の窓から涼しい風が」(村尾)
〈第4位〉緑茶を飲む
「体を冷やす作用のある飲み物といえば緑茶。そのほか、麦茶やどくだみ茶もほてりを鎮めてくれます」(余慶)
〈第3位〉夏野菜を食べる
「体の熱を下げる効果のあるきゅうり、トマト、なす、すいかなど夏の野菜がおすすめ」(和田)
「夏が旬のうり類には利尿作用もあるので、水分摂取が多くなるこの時季にぴったり。旬のものは栄養価も高いので、元気を保つためにも積極的に取り入れて」(余慶)
〈第2位〉首・手首・足首を冷やす
即座に体のほてりを鎮めたいならコレ!
「手を洗うときやお風呂から上がるときに、手首、足首、その延長で肘裏、膝裏まで冷水をかけると、数秒でひんやり効果が得られ、暑さ対策に」(余慶)
「ドライヤーをかけるときに保冷剤で首を冷やしておくと汗が出にくくなります」(和田)
〈第1位〉ハッカ油を活用
スーッとする香りで、いつでもどこでもクールダウン。
「扇子やうちわに少量たらすと、あおぐたびにクールな香りの風が。部屋を涼しくする芳香剤としても重宝」(村尾)
「バスタブに数滴落として入浴すると、上がった後の汗が引きやすい。水に数滴たらしスプレーボトルなどに入れ、体や衣類などに吹きかけても」(和田)
今年の夏はクーラーだけに頼らす、さまざまな術で快適に過ごしてみませんか。