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「私がスピリチュアリズム研究所を始めたのは昭和64年の初めのこと。そして『さぁ、これから』というときに、ブラウン管のテレビから『大喪の礼』の報道が流れてきたことを覚えています」

 

いよいよ5月1日に御代替わりを迎える’19年。「平成」について問われ、そう語り始めた江原啓之さんは、さらに過ぎゆく時代について振り返る。

 

「さまざまな悩みや相談事が寄せられてきましたが、平成の御代は、苦しいなかにあっても努力によって希望の種をつかみ取り、実りを手にすることのできる時代だったといえると思います」(江原さん・以下同)

 

その平成も残るところ4カ月。年が明けたいま、新たな御代を迎えるために、私たちがなすべきことは何なのか。平成31年の4カ月間を「種まき期」ととらえ、この時期をどう過ごすかによって、新元号時代の幸せをつかめるかどうかが決まるという江原さんに、その心がまえを聞いた。

 

■“生活の基本を見つめ直す”ことから始めましょう

 

「平成31年に第1のメッセージとして送りたいのは、『平安に足をすくわれる』という言葉。これは『平安であると信じて、流されるままに生きていると足をすくわれてしまいますよ』ということ。平安にあぐらをかいていると、真綿で首を絞められるように、気づけば取り返しのつかない事態になっていた--ということもありえます」

 

そのために、まずは自分の生活の基本を見つめ直すことが必要だという。

 

「まさに昨日(取材前日)、大手通信会社で大規模な通信障害が発生し、スマホや携帯電話が最大4時間半にわたって使用不能となり、日本中が大混乱に陥る事態に見舞われました。これは、日ごろいかにスマホに頼りきりの生活を送っているかを思い知らされた出来事でした。昔は約束事や待ち合わせ場所は、事前に綿密に取り決めていたもの。電話番号もゴロ合わせで必死に暗記したり。人間関係がもっと濃密だったのです」

 

スマホやインターネットなどの便利なツールを否定しないが、便利さに依存せず、“自分の頭で考える”ことが大事だと江原さんは語る。

 

「何も考えずに無料サービスに飛びついたりするのも要注意です。『タダほど高いものはない』と戒めて、『なぜタダなのか』をよく考えましょう。私は、時間に対してはケチを徹底しています。プライベートではLINEもしませんし、メールもパソコンからのみ。用事があれば電話をかけます。スマホやネット、ゲームなどに心を煩わされ時間を費やすのは命を削っていることにほかなりません」

 

時間を無駄にせず、思考力や想像力を停止させず、自分の考えを大切にして生きることが大前提だという江原さん。5月1日までの4カ月間は「地に足のつけて生きる」。それが、来たるべき“新元号時代”の幸せを呼び込むそうだ。

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