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「野菜の高騰が始まったのは7月上旬から。7月18日の時点で、うちの店舗では、きゅうりやなすの価格が2倍ほどに値上がりしています。今後、日照の影響を受けやすい、いんげん、ピーマン、葉物野菜(ほうれん草、チンゲン菜など)などが値上がりしていくことを懸念しています」

 

こう語るのは、東京都練馬区や杉並区に店舗を持つスーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長。主な夏野菜の平均の価格と今年の価格(東京都練馬区「アキダイ 関町本店」7月18日現在の価格)は次のとおりだ。

 

【きゅうり(4本)】平年の価格:100円ほど→今年の価格:198円
【なす(5本)】平年の価格:150円ほど→今年の価格:280円
【トマト(1個)】平年の価格:70円ほど→今年の価格:90円
【ゴーヤ(1本)】平年の価格:98円ほど→今年の価格:238円

 

気象庁によると、東京都心は6月26日~7月16日まで20日連続で、日照が1日3時間未満を記録。’61年の観測開始以来、17日連続で最長記録だった’88年を上回っている。

 

さらに、7月4~17日までの2週間の関東地方の日照時間は、平年の4割以下。記録的な日照不足が続いているのだ。農林水産省の生産局園芸作物課の担当者はこう語る。

 

「現在、値上がりしているきゅうりやなすは、日照不足の影響を大きく受けやすい品目です。東京中央卸売市場の平均卸売価格でいうと、7月13日の時点で、きゅうりが平年の7割、なすは3~4割、値上がりしました」

 

それから5日ほどで、なすの小売り価格は平年の2倍近くに値上がりした。野菜高騰のペースはそれほどまでに早いのだ。

 

前出・秋葉社長は、日照不足の影響によって、お盆以降は野菜に限らず、すいか、桃、梨、ぶどうといった果物なども値上がりする可能性を危惧している。

 

「すでに品不足、品質低下といったさまざまな問題が出ています。これから天候がよくなったとしても、野菜が生育するには時間がかかります。8月に入ってからもしばらく野菜価格の高騰は続くでしょうね」(秋葉社長)

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