夏の電気代の新常識 エアコンは冷房と除湿はどっちがお得?

「夫がテレワークになって家にいるので、照明やテレビの使用が増えて……。電気代が経費で落ちるわけでもないし、思わぬ出費に困っています」

 

そう嘆くのは40代の専業主婦。新型コロナウイルスで生活が変化したことにより、電気代が激増しているのだという。

 

電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」によると、緊急事態宣言が発出された4月7日の前後3日間を比較したところ、テレワーク時間帯(午前9時~午後6時)の電気使用量が急増。1カ月の電気代に換算すると、3,493円ものアップになるという。

 

外出頻度の減少に記録的な猛暑があわさるといわれている今年の夏。そこで、節電したいけれど、方法がわからないというあなたのために、節電方法をクイズ形式で出題! 教えてくれたのは、家庭の省エネエキスパート検定資格を持つ、節約アドバイザーの丸山晴美さんだ。

 

【Q1・エアコン】冷房代を節約するワザを、次の中から正しくない方法を選びなさい(なおエアコンは最新型のものとする)

 

(1)「冷房」より電気代が安く除湿効果も高いので「除湿」に設定する
(2)日中はカーテンを閉める
(3)扇風機と併用し、設定温度を上げる

 

正解は(1)。「冷房」のほうが電気代も低く、除湿効果も高い。

 

「除湿にも2種類あります。『再熱除湿』は急激に部屋を冷やさないように、“一度冷やした空気を温め直す”。機種によっては冷房と比べて1.2倍の電気代がかかります。また、『弱冷房除湿』より、冷房のほうが除湿効果が高いことも多い」(丸山さん・以下同)

 

外から入ってくる熱の73%は窓ガラスを通してだという。

 

「日中でもカーテンを閉めるなどの遮熱対策をするのが効果的。さらに、扇風機と併用して冷房の設定を26度から28度に上げたほうが、涼しく感じるうえに、冷房使用するシーズン(112日)の間に、約2,900円もの節約に」

 

また、フィルターが目詰まりしているエアコンと、しっかりと掃除したエアコンでは、後者のほうが消費電力を削減できて、年間約860円電気代を安くすることができる。

 

「湿気が多く、使用頻度も増えるこの時期は、2週間に1度を目安にお手入れすると効果的です」

 

【Q2・冷蔵庫】夏場の暑さから食材を守るワザを、次のうちから正しくない節電法を選びなさい

 

(1)直射日光のあたらない場所に置く
(2)世帯にあったできるだけ小さなサイズを選ぶ
(3)壁から離して置き、上部にもものを置かないようにする

 

正解は(2)。冷蔵庫は、大は小を兼ねる。

 

「あるメーカーの冷蔵庫は451Lサイズだと電気代が年間1万530円なのに対し、501~600Lのサイズだと、年間電気代は7,500円前後と、むしろ大きいもののほうが3,000円程度も電気代が安くなる。これは大容量モデルのほうがよい廃熱材を使っているなど、省エネ性能が優れているためだと考えられます」

 

冷蔵庫の置き場所には注意。

 

「表面から熱を放出するため、直射日光が当たらないように。また、熱がこもらないように壁から10cm程度の隙間を空けるなど、風通しをよくすると、年間約1,220円の節約になります」

 

そして、冷蔵庫の開閉頻度を減らすと、庫内の温度を上げないので、節電につながる。しかし、夏場は冷たい飲み物を飲むために、何度も開閉してしまう家庭も多い。

 

「私は自宅の中でも水筒を持ち歩くようにしています。家族が多い場合は、大きなポットに氷とお茶を入れてリビングに置くなどしてもいいですね」

 

今年の夏は、記録的な猛暑がくるともいわれており、家計には厳しい夏になりそう。創意工夫で、少しでも節電を心がけよう。

 

出典:経済産業省・資源エネルギー庁「省エネ 性能カタログ 2015年 夏版」、「省エネ 性能カタログ 2019年版」、電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」

 

「女性自身」2020年7月14日号 掲載

関連カテゴリー: