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新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、この夏のボーナス支給額は昨年より平均で5万6,000円の減額に(日本生命調べ)。この家計のピンチをなんとか乗り切るために役立つワザを、マネーの賢人に教わりましたーー。

 

「6月30日をもって、消費税アップ時に導入された2%や5%の還元があった『キャッシュレス・消費者還元事業』が終了しました。これは、キャッシュレス化を促進している家計にとっては、コロナ禍の夏のボーナス減と合わせ、見えない負担になると思われます」

 

お得なポイント還元の情報に詳しいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんはそう話す。風呂内さんによれば、キャッシュレス決済の特典に関する懸念はそれだけではないという。

 

「高ポイント還元だったクレカや、コード決済にチャージして2重取りするなどの条件は頻繁に変わります。こういった状況では、恒常的にお得を確実に積み上げていくのが賢明ではないでしょうか」

 

そこで、風呂内さんがキャッシュレス活用で「ボーナス減の夏」を乗り切る家計の裏ワザを教えてくれた。

 

【裏ワザ1】スマホ決済アプリのキャンペーンでプチぜいたく!

 

「サービス開始当初のような一律的なキャンペーンは減ったスマホ決済アプリですが、現在も注目の特典が。ローソンでau PAYで支払うとポイントが8倍に。また出前館でピザハットの支払いをau PAYですれば10%還元(9月13日まで)。PayPayは、8月17日から9月末まで、対象飲食店で事前注文サービス『PayPayピックアップ』を利用してテイクアウト商品を購入した人に、支払い金額の20%のPayPayボーナスを付与します。実施期間を見逃さず、上手に活用しましょう」(風呂内さん・以下同)

 

【裏ワザ2】「リクルートカード」×「Kyash」のコンボを使える店舗でポイント4重取り!

 

《ポイント4重取りの内訳》

リクルートカードからKyashへチャージ=ポイント還元率:1.2%
Kyashを使って決済=ポイント還元率:1%
ショッピングモールのポイント還元=ポイント還元率:1%
ショップのポイント還元=ポイント還元率:1%

 

「少し前までは店舗を問わないポイント還元や、今でもシーンを限定した20%、30%などの還元もありますが、頻繁に条件変更があり、乗りこなすのが難しくなっています。たとえば「リクルートカード」を作って、Visaのプリペイドカードである「Kyash」にチャージする、上のような“4重取り”を狙うことも可能。ただ、ポイント還元率に気をとられすぎると、かえってムダ遣いをしてしまう危険があるのも事実。本当に欲しいものにこうした仕組みを使うようにしましょう」

 

【気になるマネーニュース】「マイナンバーでポイント還元」キャンペーンに乗り遅れるな!

 

「注目の『マイナポイント』が9月にスタートします。マイナンバーカードで、マイキーIDを取得。これをクレカ、交通系ICカード、スマホ決済アプリなどとひもづけることで、ひもづけたキャッシュレス決済使用額の25%がポイント還元(還元の上限は5,000円)。気になる人はまずマイナンバーカードの取得を考えてみて」

 

風呂内さんが紹介してくれたアイデアを活用して、家計への負担を軽減していこう。

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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