保険で損しないための「解約のタイミング」コロナ禍は特例も
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コロナ禍の影響もあり、例年にも増して「家計が苦しい」という人が多い。’19年10月の消費税引き上げでダメージを受けた家計に、コロナショックが追い討ちをかけた格好だ。なんとか家計を守ろうと、食費を削り、小遣いを減らす“ガマンする節約”を始めた人もいるだろう。だが、ガマンは生活のゆとりを奪い、心身ともに苦しくなるため続かないことも多い。

 

「家計の見直しは、まず固定費に手をつけることをお勧めします」

 

ファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんはそう話す。固定費とは、定期的に決まった金額がかかる支出。住居費、スマホなどの通信費、また生命保険などの保険料が挙げられる。これらは一度見直しを行えば、その後は見直し効果がそのまま続く。ガマンのいらない“ほったらかし節約”だ。

 

そうとなれば取りかかりたいところだが、固定費のなかでも特に見直しが難しいのが保険だ。専門用語も多く、きちんと理解するのが難しい。

 

「保険に関することを『簡単だ』という人に私は会ったことがありません。それでも、保険に加入してから一度も見直したことがないというのは、せっかくの“埋蔵金”に気づかないようなものです。保険の見直しには、勢いが必要です。思い立ったが吉日。今すぐできるところから始めましょう」(竹下さん・以下同)

 

竹下さんが、保険の見直しのポイントを解説してくれた。

 

■「お宝保険」は残しておくこと

 

かつてバブルのころには、「予定利率」と呼ばれる運用利回りが6%を超える保険があった。ところが現在は、1%もあればいいほう。

 

そんな予定利率の高い保険をお宝保険と呼ぶ。おもに’96年3月までに契約した貯蓄性の高い保険だ。お宝保険を持っていたら、大切に残しておこう。新しい保険に切り替えるのはもったいない!

 

■「ダイレクト型」の保険も視野に入れること

 

ダイレクト型とは、インターネットを活用した保険のこと。従来型の保険より、人件費や支店運営などのコストがかからないため、保険料が安く設定されている。加入中の保険と同じ保障内容で見積もりも取って、比較しよう。

 

「同じ保障なら、保険料の安いほうがお得。ダイレクト型とも比較して、安いほうを選びましょう」

 

■「解約のタイミング」に注意

 

保険を見直し、新しい保険に切り替えると決めたら、加入中の古い保険を早く解約したいと思うかもしれない。だが、早く解約して、もし新しい保険の契約を断られたら、保障がない状態に陥ってしまう。とはいえ、保険料を二重に払うのはもったいない。

 

「“払込猶予期間”を利用すれば、二重払いを回避できます」

 

払込猶予期間とは、保険料を期日までに払えなかった場合でも、契約が有効な期間をいう。たとえば月払いの場合、9月に払う予定の保険料を払えなくても、10月中は保障が継続されるものが多い。

 

この猶予期間中に、新しい保険を契約しよう。新しい保険の保障が始まったことを確認してから、古い保険を解約すれば安心だ。

 

実はコロナ禍の特別取扱いとして、払込猶予期間を延長する保険会社が多い。かんぽ生命やソニー生命は12月まで、アクサ生命は’21年4月までなど。加入中の保険会社が払込猶予期間を延長していたら、ふだんより余裕をもって、新しい保険の契約手続きができる。

 

「コロナ禍の特別取扱いを利用できる点でも、今は保険を見直すチャンスだと言えるでしょう」

 

■「子どもの独立」は見直しのタイミング

 

必要な保障額は、ライフステージとともに変わる。結婚や子どもの誕生で保障額を増やした人も、子どもが独立したら、責任から解放され、保障額を減らすことを考えよう。

 

「50代は保険を見直すお年ごろ。保険料が減って余裕ができたら、老後資金の貯蓄にあてたいですね」

 

ポイントをおさえた「保険の見直し」で家計の防衛を!

 

「女性自身」2020年11月3日号 掲載

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