ネット通販で損をしないためには「購入前のお試し」を
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コロナ禍の「新しい生活様式」にも盛り込まれた「通信販売(ネット通販)」。’20年8月には2人以上の世帯の50%が利用するなど、広がりを見せている(総務省)。とはいえ、実物に触れずに購入するのには不安がある。そうした不安を取り除こうと「お試し」の手段が増えているという。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。

 

■お試しできる商品は家電、靴、洋服など

 

まずはレンタルサービス「Rentio」の「そのまま購入」です。家電など試してみたい商品を、一定期間レンタル。使い勝手や利用頻度などを確かめて「やっぱり欲しい」と思えば、追加料金を払ってそのまま購入できる仕組みです。新品ではありませんが、状態を見て決められますし、万が一お試し中に壊れてしまっても、負担は原則最大2,000円と安心です。

 

たとえば、シャープの「ヘルシオホットクック」は食材と調味料を入れて放っておくだけの自動調理鍋ですが、高額なこともあり、いきなり買うのは不安です。

 

そこでRentioだと14泊15日間レンタルで6,480円。気に入ったら、追加の4万円を払って、そのまま自分のものにできます。「せっかく買ったのに、使い切れずに放りっぱなし」は、防げるのではないかと思います。

 

次は、返品がしやすい通販サイトです。ネット通販「ロコンド」では、購入した靴を自宅で履いてみて合わなかった場合、サイズ交換や返品が無料でできます。もちろん外で履いたものは対象外ですが、サイズ交換は14日以内、返品は21日以内と余裕があるので、朝晩など時間帯を変えて試着できるのがメリットでしょう。

 

そもそも通販には「クーリング・オフ制度」がありませんが、返品できるか、できないか、返品できる期間など「返品特約」の記載があるはずです。返品不可の商品もあるので、購入前にご確認を。

 

最後は洋服です。通販では、サイズ感や自分に似合うかなどが不安です。そこで、オンワードホールディングスは本年度中に、「オンワード・クローゼット」という試着専門店を開く計画です。

 

傘下のブランドを網羅する商品をそろえて試着してもらい、自宅や店頭からネット通販で購入。商品は自宅に届きます。店舗は在庫を抱えず、顧客は荷物を持ち帰るわずらわしさから解放されます。

 

ネット通販は、自宅で手持ちを確認しながら冷静に判断し、衝動買いを防げるのもメリットです。家計管理もしやすいでしょう。

 

ですが、注意してほしいことがあります。昨年あたりから、「お試し価格」や「初回限定割引」などと格安価格を打ち出し、定期購入商品を購入させるトラブルが増えています。

 

買う側はお試し、一度きりのつもりですが、実は複数回の購入が条件で、翌月以降は初回より高い価格が請求されることもあります。販売条件などをよく読んでから、購入してください。

 

通販は、買い物に出向くこともなく、重いものを玄関先まで届けてくれるので、高齢者にこそ、必要なサービスだと思います。少しずつ慣れておくとよいでしょう。

 

「女性自身」2020年11月17日号 掲載

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