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2020年、大ブームを巻き起こしたコミック『鬼滅の刃』。その熱心なファンが“聖地”として巡礼する場所の周辺で、爆当たりが続出するという不思議な現象が。そんな激アツ売り場を紹介しますーー。

 

「売り場と事務所の中間に、板橋区の熊野神社があり、神職さんが『勝手に鬼滅の刃応援! 鬼滅の社』と謳っているんです。ハロウィンジャンボ発売中に、ちょうど映画が公開されて大ヒットしていたので、当せん祈願させていただいたら、なんと売り場から5億円。鬼滅パワーを実感しています」

 

こう興奮して話すのは、東京都「池袋西口地下街東武ホープセンター」(豊島区東池袋1-1-30)の米倉靖世店長。

 

10月16日に全国公開、公開2カ月で興行収入300億円超えの大ヒットとなっているアニメ映画『鬼滅の刃』。’16年に連載が開始された吾峠呼世晴さんの原作コミックも累計1億2,000万部を突破。’19年4月から放送されたテレビアニメも大人気となっている。

 

「じつはアニメ映画『君の名は。』(’16年公開)が大ヒットし、舞台のモデルとしてファンの聖地になった岐阜県飛騨地方から、’16年、’17年と2年続けてジャンボ1等が出て“君の名は。聖地パワー”が話題になりました。今回も、じつはすでに『鬼滅の刃』の聖地から、ぞくぞく億が出始めているんです」(宝くじ評論家の山下剛さん)

 

まずファンがイラスト入りの絵馬を奉納するなど“聖地”となっているのが、福岡県太宰府市の宝満宮竈門神社。

 

「吾峠先生の出身が福岡とされることもあって、主人公の竈門炭治郎の名字の由来ではと、地元では大きな話題になっています」

 

と、福岡県『久留米ゆめタウンチャンスセンター』(久留米市新合川1-2-1)の橋本達矢店長。この売り場は’10年以降でジャンボ1等5本。宝満宮竈門神社周辺ではもっとも当たりが出ている売り場だ。

 

「今年春に東京2020協賛ジャンボで1等3億円が出たときは、“鬼滅パワー”だと販売員の間で大騒ぎに。最近は、近くの映画館で『鬼滅の刃』を見終わったあと、家族連れのお客さんが売り場に立ち寄って、買っていただくことも多いです。売り場には招き猫に炭治郎にならった市松模様のハッピを着せ、再度の億招きです」

 

長野県大町市の竈神社も、読みが同じということで聖地になっているが、なんと、この神社のお札を飾っている長野県「松本駅前チャンスセンター」(松本市中央1-2-3)からも、ハロウィン1等5億円が出て話題に。

 

「じつは竈神社の近くに若一王子神社があって、ここの本殿の屋根には『鬼面』が供えられているんです。こちらの絵馬と、竈神社のお札のダブルパワーのおかげかもしれません」(周藤信幸店長)

 

つづいて、炭治郎が鬼殺隊に入る最終選別の舞台となった藤襲山の藤の花の光景が瓜二つと評判の栃木県・あしかがフラワーパーク。

 

「昨年7月、ロト7で1等3億2,000万円が出たのは、ちょうどテレビアニメ版の藤襲山のシーンが地元で盛り上がっていたときでした」

 

と、栃木県「足利アピタチャンスセンター」(足利市朝倉町245)の石崎泰淳店長。その後もスクラッチ30万円が出るなど、売り場の運気は好調。

 

「今の時期、パークでは藤の花のイルミネーションが開催されていて、それはもうアニメそっくり。もう一度億招きしてくれるかも」

 

最後は、炭治郎が家族の仇・鬼舞辻無惨と初めて会う舞台の東京・浅草の大当たり売り場「浅草第一屋ビル宝くじセンター」(台東区浅草1-1-12)。

 

「炭治郎が浅草に来たのは大正時代ですが、風情は残っています。先日も親子連れが、子どもにスクラッチを選ばせて50万円大当たり。『でかしたぞ』と子どもの頭をなでているのを見て、下町だなと思いました」(販売員・織田智恵さん)

 

12月26日からは初夢宝くじ2億円が発売。あなたも“鬼滅パワー”にあやかってみてはいかが?

 

「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載

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