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「ミニマリストというと、倹約家で無欲な人というイメージを持たれがちですが、実際の私は、倹約家でも無欲でもなく『自分の人生を素敵なものにしたい!』という欲求を強く持って生きています」

 

そう語るのは、『ミニマリスト、41歳で4,000万円貯める』(KADOKAWA)の著者で、ブロガーの森秋子さん。夫と子どもの3人暮らしで、41歳の現在、住宅ローンはすでに完済し、貯金額はなんと4,000万円!

 

24歳で結婚した翌年、東京23区内で、新築時5,000万円以上もした50平米ほどの中古マンションを、リフォーム代込み1,400万円弱で購入。繰上げ返済をし続けて30歳前に完済した。

 

「当時は子育て中で、子どものおもちゃや洋服、ストックがたくさんあって、片付かないまま家事に追われる現状に絶望していました。生活を整えたいと思い、自分の人生にとって大切なものは何か考えながら、ものを少なくして暮らすことを始めました。シンプルに暮らすと自分の欲しいものが明確になるので、自然と散財が減ってきます」(森さん・以下同)

 

収入と支出のバランスに余裕が生まれて1カ月の生活費は16万7,000円ぐらいで収まるようになった。その内訳は、住宅費3万円、携帯電話代2万円、水道光熱費1万5,000円、保険料1万2,000円、食費7万円。先取り貯蓄で、夫から給料日に生活費を受け取り、生活費の目安を差し引いたお金と、森さんの収入と合わせて、すべて定期預金に預けている。その額は年間300万〜400万円にもなるのだ!

 

日用品などを含めても月20万円で収まるという、森さんの買い物のコツ、無駄遣いを防ぐ「ゆる節約7カ条」を教えてもらった。

 

【ゆる節約7カ条】

(1)自分を大切に扱うようにお金を扱う
(2)セールやお得の文字に飛びつかない
(3)その物の価値が長続きするか考える
(4)買い物のときは焦らず、美術館にいるかのように振る舞う
(5)過剰なストックは出合いを邪魔する足かせに
(6)買い物はリストを作る
(7)自分の買い物を褒める

 

「ふだんの買い物はケチすぎてもいけません。自分を大切に扱うようにお金を扱うようにしています。セールはテンションが上がるのでつい買いたくなるんですが、セールやお得の文字に飛びつかない。あえてゼロをひとつ足してみて、それでも買いたいものなのか、冷静に考えてみることをオススメします。また、買おうとするその物の価値が長続きするか考える。3カ月後はたぶん飽きて使っていないなと思ったら、買わないといった判断ができるようになります」

 

焦ると必要でないものまで買ってしまうので、買い物のときは焦らず、美術館にいるかのように振る舞う。商品パッケージなどの創意工夫を見ると、落ち着いた買い物ができるという。

 

「過剰なストックは新たな商品との出合いを邪魔する足かせになるので、ストックは持ちすぎないで、使い切るようにしましょう。また、買い物はリストを作るのが鉄則で、リストに書いていないものを買わないこと。ただし、買ったものを後悔すると、ストレスがたまりますので、自分の買い物を褒めると満足度がアップします」

 

そして、森さんのキッチンをのぞいてみると超スッキリ。電子レンジや炊飯器を置かないで、詰め込みすぎないように冷蔵庫も単身者向けタイプを使用している。

 

「フライパンなども大切に使っているので15年以上長持ちしています。縁が欠けた小皿を直したり、古くなったものはせっけんトレーにしたり、実家に帰ったときは、家の中から使えるものはないか探して、宝探しの気分になります。“家掘り”と呼んでいます」

 

お金の使い方もクレカではなく現金で支払う、交通系ICカードを使わないといったコツがあるので参考にしよう。お金が貯まらないと嘆く前に、まずは自分の生活の無駄を見直すことからスタートしよう!

 

「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載

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