隠したい情報は“秘密基地”へ…スマホ遺品管理術を専門家が解説
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■基本的に相続できないSNSはどうすればいいのか?

 

【SNS系は必要があれば死後管理人を生前に決める】

 

「家族に内緒でやっているなら、匿名化してパスワードは自分だけで把握し、誰にも触らせないことにしてもいい。あるいは『Aさんに託す』などと名前を記し、選任しておきましょう」

 

死後の対応はSNSによってバラバラだが、LINEやTwitterのように、基本的には相続できないと思っておいていい。例外的にFacebookとInstagramは故人のページが荒らされないよう保護する「追悼アカウント」機能を提供。とくにFacebookは自分の代わりにページを管理する「追悼アカウント管理人」を生前設定でき、死後に抹消を依頼することも可能だ。

 

■残しておきたい「家族伝達用」メモに漏れなく洗い出す

 

【電子マネー】

 

「電子マネーは基本的に相続対象ですが、(名義人が亡くなるなど)長期間利用履歴がなくとも、会社側は知らせてくれません。自分でしっかり洗い出しましょう」

 

PayPayなど多額チャージを放置すると、かなりの損失だ。

 

【買物ポイントは各企業の規約改定も頻繁にあるので要注意】

 

大手企業はたとえば楽天ポイントは引き継げるが、相続できないケースが多いと古田さんは指摘。

 

「企業としては会員の死後対応コストもかかるので、近年は規約を、ほかの人に引き継げない『一身専属』に変更する傾向があります。ため込まずに使うのがおすすめです」

 

【エアラインごとのルールに依拠】

 

JALは相続人がマイルを引き継げるとしているが、ANAは相続人が本人の死亡日から6カ月以内に申請しなければ失効する。

 

「家族が『ママのマイル遺産で旅行しよう』と計画しても、死後6カ月たつと時効になります」

 

【ネット銀行・金融・保険はきちんと家族に伝える】

 

いずれもリアル店舗と同様に相続可能。口座や契約が存在することを家族に知らせることが大事。

 

「銀行口座の引き落とし履歴などで家族が調べることはできますが、満期になり履歴のつかない保険契約や、家族以外を受取人にしている契約は(受取人に)伝わるように工夫を。死後3年以内に申請しないと時効になってしまいます」

 

万一のとき自分が恥ずかしくないよう、家族を不安にしないよう、取り組んでみよう!

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