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大手電力会社10社の12月の電気料金は、11月と比較して、平均的な家庭で67~141円と軒並み値上げ。ガス料金も大手4社で月64~88円アップ。いずれも4カ月連続での値上げになった。

 

光熱費とともに、家計に重い負担となっているのが水道料金。全国的に値上がりが続いている。

 

水道料金は、水源からの距離や水質、水道管の敷設状況などによって自治体ごとに大きく異なり、1位の松江市と47位の大分市では2倍近い開きがある(表参照)。

 

松江市水道局の担当者が語る。

 

「水の都といわれる松江市ですが、水の3分の2を島根県から購入している水道資源が乏しい地域。水源から距離があるうえ、合併して市が広くなり、水道管を延長したり、施設数を増やしたりしたことで、費用が水道料金に反映されています。また今年の正月明けの寒波で、多数の家庭で水道管が凍結して破裂。漏水したところも多くありました。その影響で、水道代が高くなったのかもしれません」

 

一方、もっとも安かった大分市水道局の担当者はこう語る。

 

「大分市の水道の基本料金はほかの都市と比べて安くはありません。別府や湯布院などがあり、温泉が身近。とくに冬は、家風呂ではなく家族で温泉を利用する機会も増えていることで、水道代が抑えられているのかもしれません」

 

今後も水道料金が上がるので、安く抑える習慣を身につけておきたいもの。ファイナンシャルプランナーで消費生活アドバイザーの丸山晴美さんに節水のコツを聞いた。

 

「家庭で使われる水道代の約4割がお風呂です。残り湯で洗濯したり、水やりや掃除に使ったりするだけでも水道代は安く抑えられます。また、シャワーだけで済まそうとしても、約15分間のシャワーで浴槽1杯分の水を使います。

 

また節水効果の高い食洗機や最新の水洗トイレに切り替えることも検討してみてください」

 

史上最高値が危惧される今年の冬の暖房代と水道代。賢く節約して乗り切ろう!

 

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