室外機にはアルミカバーをかけよう 画像を見る

止まらない電気料金の値上がりは、これから夏にかけ猛暑と相まって家計を直撃する。負担増を食い止めるための快適&お手軽ワザを、節約のスペシャリストが指南ーー。

 

5月27日、大手電力会社10社のうち4社が7月の電気料金の値上げを発表。このうち東京電力の電気料金(平均モデル)の推移を見ると、11カ月連続の値上げとなり、昨年7月比では、なんと1800円以上もアップ。これは過去5年間で、最も高い水準だ。

 

さらに気象庁が発表した3か月予報(6~8月)によると、今夏の気温は「北・東日本で平年より高く、西日本では平年並みか高い」と、猛暑が予想されている。

 

今年の夏は、電気料金の値上げと酷暑のダブルパンチが家計を襲うことに。どうにかして電気代を抑える方法はないのだろうか。

 

「例年と同じように電力を使っていては、値上がりした分の電気代がそのまま家計を直撃。しかし、電気料金はちょっとした工夫で簡単に抑えられるのです。なかでも、100円ショップで買えるグッズをうまく利用するのがオススメです」

 

こう語るのは、節約アドバイザーの和田由貴さん。そこで、100均グッズを使ってできる“節電ワザ”を和田さんに教えてもらった。

 

■「エアコン」ひと夏約1594円の節約に!

 

まずは、エアコンの設定温度を上げるための節電アイテム。

 

「就寝時には、冷感枕パッドや凍らせても硬くならない保冷剤の枕を活用します。首回りには血液が多く流れる頸動脈があり、そこを冷やすと全身の体温が下がるので、寝室のエアコンの設定温度を上げることができます」(和田さん・以下同)

 

資源エネルギー庁のデータでは、エアコンの設定温度を27度から28度に上げる(約820円)、使用時間を1日1時間短縮する(約510円)、フィルターを月に1回掃除する(約264円)と、ひと夏(3.6カ月)で合計約1594円の節約に。

 

【アルミカバーで室外機を日陰に】

 

「エアコン室外機日よけカバー」200円(ダイソー)

室外機に直射日光が当たると熱がこもって放熱がうまくいかなくなり、余計な消費電力がかかるため、カバーで日陰を作ろう。

 

【簡易クーラーで設定温度+1度】

 

〈材料〉

「アルミ自在ワイヤー 3.0mm シルバーカラー」100円(ダイソー)
「日本製発泡クーラーボックス ダークブルー」150円(ダイソー)
「消臭剤入保冷剤(200g、2個)」100円×2(ダイソー)

 

〈作り方〉

(1)クーラーボックスに印をつけてカッターで穴をあける。
(2)蓋をあけ、中にワイヤーを丸めて入れる。
(3)保冷剤をワイヤーの間に入れ、蓋をする。

 

保冷剤の間に空気の通り道を作ると丸穴から冷気が流れ、3~5時間ひんやり感が持続。上から扇風機で風を送るとなおよい。

 

【冷感グッズで体感温度を下げる】

 

「クールタオル(高冷感、ポーチ付、グレー)」300円(ダイソー)

夏場のお風呂上がりにエアコンの設定温度を下げてしまう人も多いのでは。そんなときは冷感タオルを首に巻き、体感温度を下げて節電しよう。

 

「冷感枕パッド(無地)」200円(ダイソー)

手持ちの枕に着用可能。血液が多く流れる首を冷やすことで体感温度が下がり、エアコンの設定温度アップにつながる。

 

【すだれの日陰でエアコンの使用時間を短縮】

 

「天津すだれ74×90cm」100円(ダイソー)

夏の日差しは、室内のカーテンなどで防ぐより、窓の外側で防ぐほうが室内が暑くならない。すだれでエアコンの使用時間を減らそう。

 

「環境省が推奨している設定温度は28度です。この温度で使用した場合の電気代は1時間で4~5円。設定温度を下げすぎなければ、それほど電気代はかかりません。そして冷房時は、電気代が比較的安い、扇風機やサーキュレーターもうまく活用しましょう」

 

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