■電子レンジを効率的に使い、煮込み物は中火で調理
【6】ゆでないで電子レンジで加熱する
台所での節ガスを考えると、丸山さんは「野菜の下ごしらえはほとんど電子レンジを活用する」のがいいという。
「とうもろこしやブロッコリー、ほうれん草のおひたし、じゃがバターなども、ゆでないで電子レンジで加熱しています。特にブロッコリーなどは、鍋でゆでると、トータル10分ぐらい時間がかかってしまいますが、電子レンジでも使えるポリ袋に入れてチンすれば2~3分ぐらいでホクホクに仕上がりますよ」(丸山さん)
また、100円ショップなどには、電子レンジで使える調理器具が売っているので、それを使えば時短かつ省エネ料理ができる。
「蒸し野菜なども専用の容器に入れてレンチンして、そのまま保存しています。刻んだピーマンにツナを混ぜる無限ピーマンもわが家ではレンチンです。また、パスタやうどんを食べる人も多いと思いますが、乾めんを1時間ぐらい水にひたしてから1分程度ゆでると、節ガスになります」(丸山さん)
【7】鍋底より火を大きくしない
カレーや煮込みなど鍋で料理をするときは、鍋底より火を大きくしないように。強火より中火にするように心がけるだけでも効果があるという。
「鍋も底が広めの鍋を使うことで節ガスになります。底に火が当たるだけで熱伝導が起きて、少しの火でも鍋全体に熱が伝わりやすくなります」(園田さん)
【8】やかんではなく電気ケトルを使う
東京ガスによると、15度の水を2リットル沸かす場合、中火だと約2.1円、強火だと約2.3円かかるという。コーヒーやお茶を飲むとき、やかんでお湯を沸かさないで電気ケトルを使うとガス代は0円。飲む分だけ沸かせば数分で沸くので、電気代も抑えられる。
【9】バーナーキャップをこまめに掃除する
気づきにくいのは、ガスコンロのお手入れ。五徳だけでなく、バーナーキャップをこまめに掃除すると、熱効率がよくなって、余分なガスを使わなくてすむと園田さんは言う。
【10】食洗機を導入する
調理の後の食器洗いも重要。お湯を出しっぱなしにして食器を洗わないのは鉄則だが、油汚れなどのしつこい汚れを落とすために食洗機を導入するのも手。
「最近の食洗機は高性能タイプが多く、少ないお湯でもしっかり汚れが落ちます。これを機会に食洗機を導入することをお勧めします」(丸山さん)
家族で協力して、節ガス生活を習慣化させて、冬場に備えよう!