豚熱襲った喜納農場、キッチンカーで再起 地元の味「ご地創サンド」に決意込め
キッチンカー「Kinner’s」を始動し、地産地消を呼び掛けている喜納忍さん(手前)ら=14日、うるま市のうるマルシェ 画像を見る

【沖縄】今年1月に発生した豚熱(CSF)により、3012頭の豚が殺処分となった沖縄市池原の「喜納農場」が、再建へ向け新たな挑戦を始めている。地産地消の啓発を目指し、キッチンカー「Kinner’s(キナーズ)」を9月にオープンした。同農場代表の喜納忍さん(38)は「豚熱を忘れないでほしい」と願い、県産食材の消費を呼び掛けている。

 

喜納さんは飼育していた全ての豚の殺処分を見届けた。豚熱の発生を忘れないように、発生した月の「2020年1月」をペンダントに刻銘し、肌身離さず身に着けている。「発生したことは一生背負っていくつもり。絶対再建すると誓った」。今年8月から母豚の飼育を再開し、現在は64頭を育てる。来年秋からは出荷できる見込みだ。

 

再建に向け、豚肉や県産食材を提供するキッチンカーを考案した。「提供できる場があるから頑張ろうと思える」と、自身を奮い立たせる。県内の食料品店や飲食店の力を借りながら、無添加のパンを使ったサンドイッチやオリジナルドリンクを販売している。シェフの潮平里志さん(36)が焼き豚や発酵野菜など、それぞれの食材を生かして味を整えた。

 

豚熱の発生で、農作物の生産者である農家への支援と地産地消の大切さに気付いたという。「地産地消により地域で農家を支える仕組みをつくれば農家を育てることにもつながる。作り手の思いを知り、県民に地域の食材を食べてほしい」。そんな思いから「ご地創サンド」と名付けた。キッチンカーで県内各地を回り、地産地消の啓発につなげたい考えだ。

 

キッチンカーは現在、毎週金、土、日、月曜にうるま市のうるマルシェを拠点に県内各地で出店している。12月からは本島南部でも出店を予定している。詳細は、キナーズのインスタグラムなどで確認できる。

関連カテゴリー:
関連タグ: