怒りを抑えて“老けない人”になるため息呼吸法

投稿日: 2015年06月22日 06:00 JST

「『怒り』が自律神経のバランスを乱し、その乱れが血流を悪化させ、万病のもとになる可能性があります。健康のためにはふだんから怒りを忘れ『流せる人』になることを心がけたほうがいいようです」

 

そう語るのは、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者の小林弘幸先生。イライラしたり、ムカッとしたりすることは日常茶飯事。小林先生は自律神経を研究することよって、小さな「怒り」を、大きくさせない方法を知ったという。そこで今回、そんな「怒り」のコントロール方法を小林先生が教えてくれた。

 

「とても簡単な方法は、ふだんから口角を上げて、笑顔でいることです。まさか、と思われるかもしれません。しかしながら、表情を変えるだけでも、リラックスモードをつかさどる副交感神経の働きがアップして、イライラしにくい体に変わるのです」

 

さらには姿勢。背筋を伸ばすと気道が開き、肺に入る酸素の量が増え、毛細血管は拡張する。

 

「その結果、脳に送られる酸素量も増え、気持ちが安定します。ムカッとしたときには、ぜひ背筋を伸ばしてみてください。もやっとした気分が少しずつ晴れていくでしょう。そして『ため息』も『怒りを流す』効果的な方法のひとつです。幸福が逃げていくなどマイナスイメージが強い『ため息』ですが、体によい作用も」

 

ストレスがたまっているときは、呼吸も浅くなりがち。「ため息」はゆっくりつくことで、その後に入ってくる酸素が自然と多くなる。すると血行はよくなり、体のすみずみまで酸素と栄養が行き渡り、自律神経が整う。それが結果的に、イライラを静めてくれるそう。また、カッとなったときには、交感神経の過剰な興奮を抑え、リラックス効果がある「1対2呼吸法」を。やり方は次の通り。

 

(1)3〜4秒間、鼻で息を吸う。

(2)6〜8秒間、口をすぼめて、ゆっくり口からはく。

(3)これを3分間繰り返す。

 

「『怒り』は、体内に活性酸素を作りだします。この老化を招く活性酸素は、取り込んだ酸素が変化したもので、細胞や遺伝子を傷つけ、体をサビつかせていきます。実は、怒っていると、大量の活性酸素が発生し続けていくのです。ストレスの多い現代社会だからこそ、『怒り』をコントロールして、健康に過ごしたいものですね」

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