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「高校時代の五郎丸はヒョロヒョロしていて『これで将来やっていけるのかな』と、不安に思いました」

 

そう語るのは、佐賀工業高校ラグビー部総監督を務める小城博さん(65)。五郎丸選手(29)の“恩師”である。

 

「彼は世間で言われているような“エリート”ではありません。実際、4年前のW杯では代表にも選ばれていませんからね。では、なぜ彼が成功したかといえば、この数年で体重を20キロ増やして100キロになったこともあります。彼はキックが注目されていますが、タックルも良くなっています。100キロといっても外国選手に比べれば軽自動車ぐらいのものです。それがダンプカーのような外国選手を押しつぶすタックルができるようになったのです」

 

実は五郎丸は高校時代からずっとトラウマに悩まされていた。‘03年1月の全国大会の準々決勝で五郎丸のミスが原因で敗退したのだ。同じラグビー部に所属していた兄・亮(31)から全国制覇の夢を奪ってしまったことに、五郎丸は号泣したという。

 

W杯開催中、小城さんもイギリスで教え子の闘いを見守っていた。19日に発売された『五郎丸日記』(実業之日本社)によれば、五郎丸は現地で恩師にLINEで、こんなメッセージを送っていたという。

 

《花園(高校生最後の全国大会)での失敗で、すべての期待を裏切った私の過去は変えられません》

 

小城さんが続ける。

 

「しかし今回のW杯の活躍で、12年前のトラウマからようやく抜け出したようです。そんなメッセージももらいました」

 

トラウマから解き放たれた五郎丸は来年2月からオーストラリアで、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

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