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(写真・AFLO)

「これまでオーサーは『まだ加点要素はある!』と言って、次々と羽生選手に課題を与え続けてきました。それらはいずれも普通の人ならとても達成できないような高度な要求ですが、彼はそれを全て短期間のうちにクリアしてしまうそうです」(フィギュア関係者)

 

世界最高得点を次々と更新し、破竹の勢いで3月の世界選手権に挑む羽生結弦(21)。グランプリファイナルでの記録は330.43点。これだけでもすでに“神の域”と称されるほどの高得点だが、コーチであるブライアン・オーサー氏(54)はさらにこんな“鬼指令”を出していた。

 

「オーサーは『次は340点超えを目指す!』とぶち上げているそうです。彼の計算では、ステップ部分であと2点の上積みが可能とのこと。さらにフリーの演技後半に難しいジャンプを集中させる構成にして、技術点を2.5点プラスできるとしています」(前出・フィギュア関係者)

 

理論上はたしかに可能だが、羽生の演技プログラムはただでさえ難しいものばかり。そのうえ疲れやすい終盤に高難度ジャンプを集中させるとなると、かなりの負担になりそうだが……。

 

「さらに、オーサーと羽生選手は誰も本番では飛んだことがない『4回転ループ』のお披露目タイミングをうかがっています。現段階では練習での成功率は5割程度だそうですが、羽生選手によると『少しずつ自分のものにできている』とのこと。先ほどの加点に加えて4回転ループのジャンプも成功すれば、340点超えは充分に可能でしょう」(前出・フィギュア関係者)

 

ただそうなると、当然失敗のリスクも出てくることになる。しかし、別のフィギュア関係者はこう語る。

 

「彼のプログラムは、すでに異次元のレベルに達しています。なので多少失敗したところで、世界選手権での優勝は9割方ゆるがないでしょう。しかし絶対王者の羽生選手は、もはや優勝だけでは満足できない。さらなる記録更新を目指して、『神の舞』プログラムへの挑戦を目指しているのです」

 

いったい、どこまで記録を伸ばすのか。羽生の異次元への挑戦は続く――。

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