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(写真:アフロ)

 

「事情聴取前日の16日、彼から電話がかかってきて開口一番『お騒がせしてしまい申し訳ございません』と謝られました。私が質問しても『今の立場では何も言えないんです。(代わりに)白鵬関が言ってくれてます』と、心苦しそうでした……」

 

こう明かすのは蓮華院金剛寺座主の木原秀成さん(72)。暴行騒動で角界を大きく揺るがしている横綱・日馬富士(33)の10年来の“恩人”だ。

 

10月25日夜、鳥取市内の飲食店でモンゴル力士らと酒席を開いた日馬富士。そこで前頭・貴ノ岩(27)を殴打し、頭部にけがをさせたとされている。同月29日には、貴ノ岩の師匠である貴乃花親方(45)が鳥取県警に被害届を提出。だが暴行の状況についてはビール瓶で殴ったという証言があるいっぽう、同席していた横綱・白鵬(32)は「ビール瓶では殴っていない」と説明するなど食い違う点も多い。

 

17日に行われた任意の事情聴取で日馬富士は大筋の事実を認めているが、07年に彼と出会ってからずっと支えてきた木原さんは驚きを隠せない――。

 

「これまで60回以上一緒に飲みにいっていますが、彼が酔って暴れたことは一度もありません。事件発覚直前の11月9日にも、博多で一緒に食事をして、夜12時までカラオケで盛り上がりました。そして九州場所2日目の13日朝には『今日から気合入れてとります(=勝ちます)先生』と、前向きなメールが来ていたんですが……」

 

そこに突然、暴行報道が飛び込んできたのだ。いったい彼に何があったのか――。

 

「私のよく知る日馬富士は、人を平気で殴るような男ではありません。もちろん暴力は絶対に許されない。でも、そこに至るまでによほどの出来事があったと思えてならないんです。というのも、彼は以前からひと一倍正義感が強い。06年に亡くなった元警察官の父親が『人のためになれ、世のためになれ』と教えてきたそうです。彼はそれをずっと忠実に守っていました」

 

彼が大切にしてきたのは、正義感だけではない。

 

「彼はよく『相撲は国技で、神の前で行う神事。いい加減な気持ちでやってはいけない』と言っていました。また、モンゴルでは縦社会の文化が希薄なのですが、『日本の上下関係や後輩が先輩を敬う文化に感銘を受けた』とも。そのため、礼節に欠けたり、相撲への熱意が足りない後輩には厳しく指導してきた部分はあります。でもそれは、日本人以上に“日本の心”を重要視しているからこそでしょう」

 

今後、木原さんは日馬富士に何を望むのか。

 

「もし復帰できたら、失った信用を相撲で取り戻してほしいです。処分が謹慎か引退かわかりませんが、どうなっても私はこれまでと同じように支援したいと思っています」

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