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「相撲があっての私なので、相撲界に恩返ししたいという気持ちはありました」

 

11月29日に引退会見を開いた横綱・日馬富士(33)はそう語った。貴ノ岩(27)への暴行問題の責任を取っての引退。モンゴルから日本に渡って17年、横綱の相撲人生はあまりにも不本意な形で幕を閉じることとなった。

 

「残念ですね。いや、残念というよりも悔しいです」と語るのは、広島県にある蓮華院金剛寺の座主・木原秀成さん(72)。日馬富士を10年間にわたって支えてきた“恩人”で、横綱も「心の師」と慕ってきた人物だ。

 

「実は29日の0時半ごろ、日馬富士から『引退します。今日会見します』と電話があったんです。あまりに突然の出来事に、私は腰が抜けるほど驚きました。日本相撲協会による貴ノ岩の事情聴取はまだですし、警察の捜査も途中段階。横綱審議委員会も正式な判断を下していない状況です。私は『まだ早いんじゃないか。もう少し待っていろいろなことがはっきりしてから結論を出してもいいはずだ』と慰留しようとしました。しかし彼の心はもう決まっているようで、何か悟りきったような話し方をしていました」

 

木原さんが電話を切ってから数時間後、ネットニュースで引退が報じられる。そしてこの日の14時、冒頭の引退会見が開かれたのだ。

 

翌日の30日には、日本相撲協会の危機管理委員会が中間報告を発表した。そこでは「ビール瓶で殴った」など、当初言われた事実はなかったと明らかに。貴ノ岩が横綱・白鵬(32)の説教を聞かず、スマホで彼女からのメールをチェック。それを日馬富士が注意したところ睨んできたため、手やリモコンで殴打したという。

 

「たしかに暴力はいけないことです。でも日馬富士は理由もなく殴るような人物ではないし、実際に誤った情報によって必要以上に悪者にされ、騒動が過度に大きくなっていきました。貴ノ岩の師匠・貴乃花親方は警察に被害届を出しましたが、いっぽうで相撲協会に連絡もせず危機管理委員会の調査への強力を拒否し続けてきました。なのに30日の理事会に出席した後、『日馬富士は引退する必要はなかった』と語っていたそうです。もし彼がすぐ協会に詳細を報告し、早くから真実が報じられていれば日馬富士は引退しなくてもすんだかもしれません。そう思うと、やるせない気持ちになるのです」

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