シリーズ人間の最新ニュース
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初の女性の米副大統領誕生“ガラスの天井”破った母の教え
2021/01/25 11:00アメリカの女性やマイノリティには分厚い“ガラスの天井”があるという。どんなに優秀でもぶち破れない壁がある、と。「誰もなし遂げていないことなら、なぜ挑戦しないの?」そう言い、次々とその天井を破ってきたカマラ・ハリス氏(56・以下敬称略)。女性初の“アメリカ副大統領”だ。カマラに絶大な影響を与えたのは、母だった。科学者の母は、子どもたちが質問しても、すぐに答えを出さず、いつも姉妹をこう諭した。「鍵は、 -
本誌記者に不自然な笑み…小室佳代さんの半生取材で見えたもの
2021/01/09 06:00小室佳代さんの元婚約者の暴露により始まった、眞子さま婚約を巡るトラブル報道は、ますます過熱する一方だ。だが、当の圭さん、そして母・佳代さんは、沈黙を守り続けている。ただひとつ言えることは、佳代さんは、夫が自死したあと、母ひとり子ひとりで、なりふりかまわず“幸せ”をつかみ取ろうとしてきたに違いないことだ。だが、そのためにおこなってきたこと、彼女の半生を追い、見えてきたものとは――。暮れも押し迫った昨 -
黒柳徹子語るシャンシャンの魅力「命名には32万件の応募が」
2021/01/04 06:00「残念ながら、シャンシャンは来年6月には中国に返還されてしまいます。悲しいですが、元気に大人になってほしいです」そう語るのは、芸能界一のパンダ研究者を自認する黒柳徹子さん。東京・上野動物園の人気者といえば、上野生まれのジャイアントパンダ、メスのシャンシャン(3)。12月末予定の中国への返還が、来年5月末まで延期になったことでもニュースになった。17年6月12日、リーリーとシンシンの第2子として誕生 -
シャンシャンは「奇跡の子」自然交配の難関乗り越えたアイドル
2021/01/04 06:00丸くてふわふわのジャイアントパンダ。コロコロと遊びまわり、一生懸命に竹をかじる愛らしさが魅力的だ。なかでも、上野生まれのシャンシャン(3)は日本中で話題に。奇跡的な確率の自然交配で生まれ、すくすく育ち、毎日、私たちにとびっきりかわいい姿を振りまいてくれた。来年5月末、数が少ないパンダの繁殖のためにも中国に返還されるシャンシャン。パンダの未来を背中に背負い、新たな旅に出るのだ。シャンシャンは、上野動 -
シャンシャン返還延期に その丸い肩にかかった“パンダの未来”
2021/01/04 06:00東京・上野動物園の人気者といえば、上野生まれのジャイアントパンダ、メスのシャンシャン(3)。12月末予定の中国への返還が、今月10日、来年5月末まで延期になったことでもニュースになった。「やはりという思いです。返還前には必ず検疫期間がありますが、シャンシャンは検疫に入る様子もなく、通常どおりの展示が続き、12月になっても返還日の発表がなかった。パンダファンの間では『シャンシャン、帰る気配ないよね』 -
20歳で中学に…アイヌ解放に尽力の宇梶静江さん語る学生時代
2020/12/21 11:00「最近はね、体悪くしたこともあって、刺繍はぜんぜんやれてなかった。早くまた毎日、刺繍ができるまでに、体調を戻したいなと、そう思ってるところなの」彼女はこう言って苦笑いを浮かべた。「最近はやってないから」と言いながら、それでもじつに手際よく、次々と布に針を刺し糸を通していく。そのスピードと、美しさに記者が見とれていると、彼女はもう一度、にっこりとほほ笑んでみせた。彼女は宇梶静江さん(87)。明治期の -
“アイヌ”告白は生死かけた決意…宇梶静江語る解放運動の覚悟
2020/12/21 11:00宇梶静江さん(87)は、詩人で、アイヌの解放運動の先駆者であり、俳優・宇梶剛士さん(58)の母でもある。生まれ育った北海道浦河郡では、道を歩けばはやしたてられ犬をけしかけられ、まともに学校にも行けなかった。23歳で東京に出て、アイヌ開放活動を始めてから四半世紀の間、手ごたえを得られずに苦悩していたとき、目の前に現れた「古布絵」。それは天啓だったーー。上京後は、喫茶店のウエートレスをしながら、定時制 -
“DV加害者更生プログラム”始めた元DV夫「妻の決心のおかげ」
2020/12/14 11:00「人は感情や生理反応を直接変えることはできません。でも、思考と行為から変えることで、感情と生理反応を変えていくことができるのです」パソコンの画面に並ぶ参加者にそう語りかけるのは、ファシリテーターを務める中川拓さん(52)。その日の参加者は男性3人。拓さんの妻・亜衣子さん(41)も、夫と並んで、参加者の話を注意深く聞いていた。これは、中川夫妻が始めた52回の「虐待・DV加害者向けの予防・更生プログラ -
“二度としない”を繰り返す 元DV夫が振り返る妻が出ていった日
2020/12/14 11:00「“二度としない”を繰り返すしかないんです」そう話す中川拓さん(52)はとても元DV加害者には見えない。しかし知らずのうちに妻の亜衣子さん(41)を苦しめ、離婚の危機になった過去がある。自らの行動に気が付き、加害者に“なれた”のは、被害者だった妻の勇気と行動のおかげ。だからこそ、世のDV加害者にも気づきを与え苦しむ人を減らしたい。一般社団法人「エフエフピー」を立ち上げ、DV加害者の更生に奔走し始め -
元JK課・現100年料亭の若女将 コロナでも亡くなった母の遺志守る
2020/12/07 11:00国産メガネフレームのシェア95%を占める、福井県鯖江市。その中心にある鯖江駅を出ると、まずは大きな丸メガネのオブジェが出迎えてくれる。地元の老舗料亭「御殿當田屋」には、駅前のメイン通りを歩いて、8分ほどで到着。ちょうどそのころ、若女将の栗田もも乃さん(24)は、グレー地に黄や白の花びら柄がちりばめられた着物に、白地の帯を合わせ、姿見で全身をチェックしていた。「最後にきゅっと帯締めを結ぶと、背筋もピ -
100年料亭の若女将は24歳 母の最期の言葉は「娘を応援して……」
2020/12/07 11:00ももちゃんこと、料亭當田屋(とうでや)の若女将・栗田もも乃さんは、96年生まれの24歳。家族経営している當田屋は、江戸末期から明治初期に創業し、ももちゃんで4代目。小学校のときから、将来の夢は「女将さん」と書いていた。しかし彼女が若女将としてお店に立つまでには、様々な波乱があった。中学を卒業し、5年制の高専の電子情報工学科へ進学したももちゃん。3年生になる直前、鯖江市役所が、女子高生がまちづくりに -
「パパは僕たちを捨てた」と…がん克服の笠井アナ語る家族の絆
2020/11/30 06:00「これまで、ありがとう。そして、これからもよろしく!」スマホの画面を通じて、2階の自室から1階のリビングにいる妻の茅原ますみさん(56)に結婚30年の感謝の言葉を送ったのは、フリーアナウンサーの笠井信輔さん(57)。「まさか、テレビ電話で30年分のお礼を言うことになるなんて」コロナ真っただ中の今年6月2日の夕刻。1階の食卓には、妻と息子たちが腕を振るったご馳走が並び、夫から妻に贈られたばかりの30 -
「私の役割は元気の照射」妻語る笠井アナの“全身がん”闘病
2020/11/30 06:00ごめんね、病気になっちゃった。切ない顔で妻にそう告げた笠井信輔さん(57)。フリーアナウンサーになり、一層仕事へやる気が満ちていた時期だった。そんな夫を励まし続けた妻の茅原ますみさん(56)は元テレビ東京のアナウンサー。二人は、いわば同期のアナウンサーなのだ。「じゃ、セカンドオピニオンを受けて」笠井さんからがんを告げられたとき、泣きだすんじゃないかという夫の予想を裏切り、ますみさんが最初に発したの -
山谷でけんちん汁店営む老夫婦 故郷を失った人の帰る場所に
2020/11/16 11:00「田舎に帰ったらお袋にしわしわの手でお金を渡されて、もう帰ってくるなって……」1杯のけんちん汁をすすりながら、涙をこぼす客。うなずき、話を聞くけんちん汁店「大倉屋」の店主・石橋新平さん(84)・ヒロ子さん(83)は、変わりゆく山谷の町を見続け、労働者たちの切ない身の上に耳を傾けてきた。大倉屋のけんちん汁は、もとはヒロ子さんの故郷の味。栄養たっぷりの優しい味だ。帰れないふるさとを思いながら味わう野菜 -
山谷のけんちん汁店 84歳の店主が見た日雇い労働者の町の盛衰
2020/11/16 11:00午前4時半。夜も明けきらぬ仄暗い路地裏に、小気味よい包丁の音が響く。薄く開いたシャッターの隙間からは音とともに、厨房のほのかな明かりと湯気が店外に漏れ出ていた。ここは、けんちん汁の専門店「大倉屋」。なかでは、狭い厨房で高齢の男女が、開店の準備に忙しない。にんじんや大根、ごぼうなど、切ったばかりの野菜を大きな鍋で勢いよく炒めていたのは、店主の石橋新平さん(84)だ。「だしを入れて煮込む前にね、たっぷ -
北野武や黒柳徹子も絶賛! 特殊メーク第一人者・江川悦子さん
2020/11/09 11:00主婦業の傍ら、ハリウッドで腕を磨き、大河ドラマ『麒麟がくる』の“坊主メーク”などで、邦画・ドラマ界でのパイオニア、第一人者として活躍し続ける特殊メークアップアーティスト・江川悦子さん。短大卒業後はファッション雑誌「装苑」の編集部に入った彼女が、特殊メイクの職を志したのは、夫のアメリカ転勤がきっかけだったという。到着したアメリカで、夫婦で見たのが、81年公開のホラー映画『狼 男アメリカン』。映画館の -
特殊メーク第一人者・江川悦子「おくりびと」の遺体も“作った”
2020/11/09 11:00オフィスに入った瞬間、足が止まった。出迎えてくれたのはゾンビに妖怪、宇宙人。部屋の一角は死体まで横たわっている。ここは、東京・成城の東宝スタジオのなかにある「メイクアップディメンションズ」。日本を代表する特殊メークのプロ集団だ。壁一面が、渡辺謙、役所広司ら俳優陣に加えて、元SMAPの5人や和田アキ子など、芸能界の錚々たる顔ぶれのライフマスクで埋めつくされている。このマスクは、変身するときの基礎とな -
義足のモデル・海音語る覚悟「見てくれる人に勇気を与えたい」
2020/11/01 11:00暗闇のステージが、音楽のスタートとともに、青と白の照明に彩られた。舞台袖ではモデルの海音(19)が、右足の膝下に装着した銀色に光る義足を見やる。義足の女性が出演する「切断ヴィーナスショー」のトップバッターを任されたけど、気負いはない。直前に「緊張はない?」と聞かれても「全然」と笑顔で即答した。ステージに歩み出ると、久々のスポットライトを浴びて、ランウェイに進んだ。前の晩は“義足、合わへんかったら、 -
難病で右足失ったキッズモデルが再出発「痛みで記憶が無く…」
2020/11/01 11:00壊死した足は感染症のリスクが高まり、死に至る――。右足の切断を突きつけられた12歳のキッズモデル・海音(あまね)。現在、19歳になりモデルとして再出発を果たした海音に、当時のことを語ってもらった。5歳のとき、お気に入りのブランドショップのフォトコンテストでグランプリに輝いた海音は、カタログモデルとなり、それを機に、複数のブランドからオファーが舞い込んだ。春・秋のカタログ撮影、キッズコレクションの出 -
イラクへ飛んだ日本人看護師「壮絶な痛みの中亡くなる子供が…」
2020/10/26 11:00看護師・金澤絵里さん(43)は、アフリカや中東、東南アジアなどで医療支援に携わってきた。また、仕事の合間を縫って、東日本大震災など、災害が日本を襲うたび、ボランティアとして救護に全国を駆け巡っている。そんな金澤さんは2018年、イラクに赴いていた。「人が行きたがらない地域にこそ、助けを求めている人がいる。そう思って就職先を探していたら、イラクで小児がんの子どもたちに医療支援をしている日本イラク医療 -
看護師語る“コロナ看取り”の現場 92人感染の老人保健施設で
2020/10/26 11:00「『病院に搬送はできません。施設内で看取ってください』札幌市の保健所から、そう言われて、遺体を入れる納体袋だけが施設に届いたそうです。そもそも、老人保健施設に、十分な医療設備はありません。コロナの重症者にできることといえば、酸素吸入を行うか、解熱剤投与や点滴をするくらい。私たちは、入所者さんたちが亡くなっていくのを、ただ看取るしかできませんでした……」そう話すのは、看護師の金澤絵里さん(43)。こ -
100万人に数人の難病…アントニオ猪木が語る「闘って死にたい」
2020/10/19 11:00「どうも。よろしく」想像よりも、ずいぶん柔和な声がした。その主を見上げると、鴨居に届きそうな高身長の紳士が、踏みしめるよう一足ずつ歩を進めてきた。ガッシリした上半身を薄紫のシャツで包み、首には象徴的な深紅のストール。“燃える闘魂”アントニオ猪木さん(77)が、目の前のソファに、どっかりと腰を下ろして話し出す。「朝起きるとね、若いころには“いの一番”で水風呂を浴びていたのが、今朝も風呂か、仏様に手を -
猪木 がん逝去の愛妻を語る「自分の命縮めて俺に時間くれた」
2020/10/19 11:00アントニオ猪木さん(77)は、後ろを振り返らずに生きてきた。「元気があれば何でもできる」を体現し、モハメド・アリ戦(76年)やイラク在留邦人人質解放(90年)など、不可能を可能にしてきた男だ。しかし、いまや杖をついて歩き、「心アミロイドーシス」という100万人に数人の難病も抱える。“毎朝元気をかき立てなくてはならない状況”と話す猪木さんは昨年8月、愛妻・田鶴子さん(たづこ・享年62)をすい臓がんで -
猪木振り返る半生 ブラジル移住では血まみれの手でコーヒー収穫
2020/10/19 06:00「私には父の記憶がほとんどありません。母は父の石炭工場経営を引き継ぎ、女手ひとつで私ら家族を養った。よって私にとっての親代わりは、祖父だったんです」アントニオ猪木さん(本名:猪木寛至・77)は43年2月20日、横浜市鶴見区で11人きょうだいの9番目の六男として生まれた。5歳になる直前に父が急死。母・文子さんと離れ、祖父・寿郎さんの家で幼少を過ごした。祖父の口癖《何でも世界一になれ、心の貧乏人にだけ -
映画デビュー60年の岩下志麻「老いは怖くない、いつも自然体」
2020/10/12 11:00「『いけいけ、もっとやれ! ああ、もう、何やってんのよぉ~~』。プロ野球中継がある日は、こんなふうに一喜一憂しながら、リビングで1人大声を張り上げています。気づいたら、ソファからも立ち上がってたり。野村監督(克也・享年84)がチーム再生に乗り出したころからのタイガースファン。特にいまはコロナでいろんなことが自粛になっているから、野球観戦が唯一といってもいい楽しみですね。ときどき篠田がやってきて、『