シリーズ人間の最新ニュース
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岡田茉莉子、90歳 夫であり、映画監督であった吉田喜重さんと、公私ともに歩んだ60年
2023/06/17 12:20【前編】岡田茉莉子、90歳 最高のパートナーを失っていま「あなた、もっと強い女になるわよ」より続くどこかでカメラが回っているのかもしれないーー。そう思わせるほどに、時折見かける夫妻の姿は名画のワンシーンのように優華だった。マンションのエントランスにつながる大階段を上るときは、そっと腕を組む。男性のほうはいつも、イッセイミヤケのダークスーツに身を包み背筋をスッと伸ばし、ひとりのときはさっそうと歩く姿 -
岡田茉莉子、90歳 最高のパートナーを失っていま「あなた、もっと強い女になるわよ」
2023/06/17 12:20日本映画の黄金時代、そのコケティッシュな美貌と艶のある演技で数々の名作に出演。吉田監督と独立プロを立ち上げてからは、世界的な名声を得た監督の女神であり続けた。家庭では仕事の話は一切せず、夫に尽くした。二人で1日でも長く一緒に生きようと約束したが、夫は昨年末、突然、世を去った。悲しみは尽きない。けれども、リビングに置いた監督の遺骨に「行ってきます」と声をかけ、毅然として前を向くーー。岡田茉莉子さんは -
アフリカに「医」を届ける医師 内戦スーダンの村人たちとの交流秘話
2023/06/11 06:00認定NPO法人「ロシナンテス」理事長・川原尚行(57)が生まれたのは、65年9月23日。八幡製鉄所がある北九州市の田舎町に生まれ育った。「中学ではバスケ部だったので、高校では青空の下で行うスポーツをやりたいと思い、ラグビーに出合ったんです。まだ中学卒業したての私にとって、高校3年生の先輩は輝いて見えて“こういう男になりたい”って憧れました」同学年では2人の女子マネージャーも入部。その一人が、妻の佳 -
スーダン内戦から決死の脱出 認定NPO法人「ロシナンテス」理事長・川原尚行(57)
2023/06/11 06:00【前編】アフリカに「医」を届ける医師 内戦スーダンの村人たちとの交流秘話より続く「内戦が落ち着けば、スーダンに戻るつもりです。もっと医療を充実させたいし、今後は農業支援にも力を入れたい。日本との貿易がうまくいけば、地域の経済が回り、自立できます。その仕掛けのため、明日からは東京に行って、駐日スーダン大使に相談するんですよ」と語るのは認定NPO法人「ロシナンテス」理事長・川原尚行(57)だ。スーダン -
ステージ4の末期がんを抱えながらキッチンカーを走らせる子ども3人ママ
2023/06/04 06:00【前編】子ども3人ママが末期がん告知で一念発起 余命2カ月を超えて走り続けるキッチンカーから続く目の前のキッチンでパワフルに働いている女性が末期がんとは、あぜんとするしかない。しかも“店”を始めたのが余命を宣告された2カ月後とは……。転職、スピード婚、子育てで発揮してきたそのバイタリティは、がん告知されても変わらない。体がいつどうなるかわからないけど、走り続けると覚悟を決めたのだ。子どもたちは将来 -
子ども3人ママが末期がん告知で一念発起 余命2カ月を超えて走り続けるキッチンカー
2023/06/04 06:00「あんたたち、宿題はしたと!?」長閑な町で、ひときわ目をひく派手なピンクのキッチンカー。その窓から、女性が身を乗り出すようにして大声をあげると、集まっていた子どもたちは「まだー」と無邪気な言葉を返した。すると女性は、また声を張り上げ、こう続けた。「ポテトもクレープも、まだすぐにはできんから。一度、家に帰って、宿題持ってきなさーい!」ここは、佐賀県みやき町。JR中原駅前、休業中のスーパーマーケットの -
母は家出、父は夜逃げ 全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんの壮絶半生
2023/05/28 06:00【前編】暗闇に負けない!希望の調べ 全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんより続くハンディキャップがありながらも、がむしゃらに、泥臭く歩んできた半生。つらく苦しい経験を重ねてきたからこそ、穴澤雄介さん(48)の音は聴く人の心に灯をともすのだ。5月30日からは東京都写真美術館ホールを皮切りに、主演ドキュメンタリー映画『光をみつける』(永田陽介監督)が全国順次ロードショー公開される。そんな穴澤さんの半生と -
暗闇に負けない!希望の調べ 全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さん
2023/05/28 06:00「ここですかね?」開場前のステージで、この日の主役でバイオリニストの穴澤雄介さん(48)が立ち位置を確認する。客席側から「時計と反対回りにあと10度ほどです」と返すのは、彼が毎日配信しているYouTubeチャンネルの撮影担当者だ。東京・御成門のピアノ・カフェ「ベヒシュタイン」でのこの公演も第一部が生配信される。定位置を決めた穴澤さんは足元に木製の棒をテープで固定した。「踏んだ感覚でわかるようにティ -
「ひきこもり女子会」主催・林恭子さん もっと「自分にYES」を!
2023/05/21 06:00「皆さん、こんにちはー。今日は、よく来てくださいました。ただいまから『ひきこもり女子会』、始めたいと思いまーす」都心の貸し会議室。午後の陽光が大きな窓から差し込み、清潔感あふれる部屋の雰囲気そのままに、女性は明るい声で、硬い表情の参加者たちに語りかけていた。今年3月末、内閣府はひきこもりに関する調査(’22年実施)の結果を発表。それによれば、15〜64歳でひきこもり状態にある人は、全国で推計146 -
20年間ひきこもりだった経験から「ひきこもり女子会」を主催する林恭子さん“原因”となった母との「和解」
2023/05/21 06:00【前編】「ひきこもり女子会」主催・林恭子さん もっと「自分にYES」を!から続く’66年、林恭子さん(56)は東京・練馬で3人姉妹の長女として生まれた。保険会社勤務の父は転勤族で、林さんは物心つくころから、各地を転々としながら育てられた。「幼いころの私は、いわゆる『いい子』だったと思います。『どこの学校に転校しても授業についていけるように』と、母の言いつけを守り、勉強も懸命に頑張りました。もちろん -
拒食症で体重が半分に…かつて食を恐れた少女が「みんなでおむすびを握る」ワークショップ主催へ
2023/05/14 06:00「ようこそ、香川へ。おむすび屋の香菜さん!」ゴールデンウイーク目前の4月28日(金)正午前。香川県多度津町のアスパラガス農家「おおもりや」の作業場前に菅本香菜さん(32)が到着すると、出迎えたおおもりや代表の大森翔太さん(31)から元気な掛け声がかかり、周囲からも拍手が湧き起こった。香菜さんは、「旅するおむすび屋」として、日本中をまわりながら、おむすびを通じて各地の人々と交流すると同時に、その土地 -
全国47都道府県制覇の「旅するおむすび屋」同じ釜の飯を握るワークショップ通し人の縁をむすぶ
2023/05/14 06:00【前編】拒食症で体重が半分に…かつて食を恐れた少女が「みんなでおむすびを握る」ワークショップ主催へから続く菅本香菜さん(32)は、「旅するおむすび屋」として、日本中をまわりながら、おむすびを通じて各地の人々と交流すると同時に、その土地の食文化などを発信している。立ち上げから6年の間に日本中を訪れ、インスタグラムのフォロワー数も5千人強という、今注目の“食の旅人”だ。ゴールデンウイーク目前の4月28 -
「頼んだぞ、翔平!」ブルペン捕手・鶴岡慎也さんが明かす侍ジャパンの優勝までの軌跡
2023/04/29 06:00決勝。9回表にマウンドに向かった大谷に、私たち誰もが「頼んだぞ!」と思ったはずだ。そして最終打者を三振に取り、勝利の雄たけびを上げる大谷ーー。駆け寄る選手やスタッフ、チーム全員が歓喜の輪に加わった。選手だけではない、チーム全員で勝ち取った世界一の座なのだ。そこにいたるまで、ともに闘った裏方だけが知ることのできる熱いドラマがあった。優勝の感動が冷めやらぬいま、それを本誌だけに語ってくれたーー。「裏方 -
侍ジャパンの知られざる奮闘34日間 トレーナー・河野さんが明かす翔平、ダルビッシュの素顔
2023/04/29 06:00日本体育大学保健医療学部准教授の河野徳良さん(59)は、WBCには第1回から全大会に帯同し、オリンピックにも4回参加。今回のWBCではヘッドトレーナーを務めたカリスマトレーナーだ。「つくづく思うのは、いいチームで優勝できたな、ということ。35年間も野球の日本代表のトレーナーをしていると、ふだんの結束はあまりよくなくても優勝してしまうことも多々あるんです。でも、今回ばかりは、本当にチームの結束も雰囲 -
【初告白】嘉門タツオ、天国の妻へ「二度と酒は飲まない」飲酒運転事故の供述で“浅はかな考えで嘘を”
2023/04/23 06:00「どうもようこそ! あけましておめでとうございます! 今年、デビュー40周年を迎えております、嘉門タツオです!」1月8日のこと。東京・渋谷のライブ会場SHIBUYA Pleasure Pleasure は300人と満員の盛況だった。ヒット曲『鼻から牛乳』のサビがリフレインするなか深紅のギターを肩に掛け、白いジャケットで登場したのは、シンガー・ソングライターの嘉門タツオ(64)。’80年代に登場し『 -
子だくさん11人家族ーー。山本家が日本を救う!
2023/04/16 06:00「わーい、僕のぶんもある?」真っ先に駆け寄ってきたのは、5歳の五男・樹生(いつき)くんだった。リビング兼ダイニングの6畳間。記者が手土産の菓子折りを差し出すと、食卓の周りに、子どもたちが次々に集まってきた。「おやつはいつも、子どもたち全員に声をかけて、一緒に食べるんです……ちょ、ちょっと待って、みんな! 1人、2個ずつよ!」説明もそこそこに、山本彩子(さいこ)さん(38)は子どもたちに向かって声を -
7男2女、11人の大家族の日常をSNSに投稿 ママたちの熱い支持を集める「さぃさん」
2023/04/16 06:00【前編】子だくさん11人家族ーー。山本家が日本を救う!から続く「大家族だからって、節約は特に意識しませんね」中古住宅をリフォームした持ち家に住み、電気代は月3万6千円、容量12kgの洗濯機を1日3回……。福井県在住・山本彩子(さいこ)さん一家は、不景気の令和の今日も楽しく過ごしている。長女・陽華(はるか)さん(17)、次女・ちひろさん(15)、長男・理一(りいち)くん(13)、次男・勇心(ゆうしん -
平均78歳のおばあちゃんが経営する「BaBaピザ」代表・キョウコさんが語る波乱万丈の半生
2023/04/09 06:00【前編】ばぁば6人、ピザも元気もおまちどお!平均年齢78歳のおばあちゃんたちが始めた「BaBaピザ」から続く「ピザにハマグリの取り合わせも珍しいし、コクのあるホワイトソースにもハマグリの煮汁を使っているそうで、海の香りがしておいしかったです。なにより、元気をいただきました。うちの母もみなさんと同世代ですが、足を悪くして閉じこもりがちな生活なので、うらやましい。老いても元気でいるには、働き続けること -
ばぁば6人、ピザも元気もおまちどお!平均年齢78歳のおばあちゃんたちが始めた「BaBaピザ」
2023/04/09 06:00「トッピング用のピーマンやベーコンは、これで足りるかな?」「最近はミックスピザの注文も多いから、もっと刻んでおこうか」「あいよー!」九十九里浜の中央に位置する千葉県山武市の蓮沼地区。浜に向かって広がる畑の前に、「BaBaピザ」という小さな店がある。働くのは73歳から86歳までの女性たち6人。平均年齢78歳の、その店名のとおり、おばあちゃんたちが運営するピザ店だ。営業は金・土・日曜の3日間だけ。地元 -
オンライン角打ちなど斬新なアイデアで、令和の時代を乗り切る「三益酒店」の三姉妹
2023/04/02 06:00【前編】東京・赤羽「三益酒店」の三姉妹 枯れかけた昭和親父の酒店「もう一度、咲かせます!」から続く「どんなタイプのお酒がお好みですか? なるほど、それでしたら、こちらの蔵元の純米吟醸酒、ピッタリだと思いますよ」地酒ファンが“聖地”とあがめる酒店には、この日も多くの客が詰めかけ、女性社長を筆頭にスタッフ皆が忙しく動き回っていた。「お姉ちゃん、電話よ。蔵元の方から」店舗奥の事務所から出てきた女性が、接 -
東京・赤羽「三益酒店」の三姉妹 枯れかけた昭和親父の酒店「もう一度、咲かせます!」
2023/04/02 06:00東京都北区。JR赤羽駅から徒歩20分ほどの団地の中にある、いわゆる“シャッター商店街”。その一角に、その店はあった。今回の物語の舞台、1948年創業の「三益酒店」だ。70年以上の歴史を誇る老舗酒店を現在、切り盛りしているのは、2016年に三代目社長に就いた長女・東海林美保さん(38)と、次女・由美さん(36)、そして三女・美香さん(28)の三姉妹だ。 先代で三姉妹の父・孝生さん(74)も、業界では -
大谷翔平の原点……佐々木監督、栗山監督ら「よき師」との出会い
2023/03/21 06:00【前編】大谷翔平と栗山監督 世界一の師弟愛「交流10年」知られざる「二刀流」秘話!から続くメジャーリーグでの大活躍を経て、5年ぶりに私たちのもとに帰ってきた大谷。自身には初出場のWBCという大舞台だ。世界中の度肝を抜いた「二刀流」は、たぐいまれな才能と努力が生み出したものであることはもちろんだが、出会いにも恵まれていた。選手の個性、長所を伸ばせる指導者たちの導きがあってこそ大谷の才能は大輪の花を咲 -
大谷翔平と栗山監督 世界一の師弟愛「交流10年」知られざる「二刀流」秘話!
2023/03/21 06:00「僕らは勝つだけだと思いますし、勝つことでやっぱり日本のファンの人たちは喜んでくれると思うので、そこだけだと思います」19日の練習後にマスコミに語った大谷翔平(28)。いよいよ準決勝を迎える侍ジャパン。’06年の第1回大会から2連覇を果たした後、優勝からは遠ざかっていた。だが、今回の代表チームは「歴代最強」と評されるだけに、14年ぶり、3度目のタイトル奪還に期待がかかる。世界一まであとふたつだ。「 -
祖母と孫、年の差51歳の驚きのラップユニット・赤ちゃん婆ちゃん爆誕秘話
2023/03/12 06:00【前編】ラップ極上!寝たきり解消! 祖母と孫、年の差51歳のラップユニット・赤ちゃん婆ちゃんより続く波乱の人生を送ってきた72歳の祖母・でこ八。ダブルの重病で一時は寝たきりに。21歳の孫・玄武とラップでステージに立ってからは、病気を忘れてノリノリ、ラップざんまいーー。滋賀県大津市在住の赤ちゃん婆ちゃんは、今年で結成5年目のラップユニット。2人の人生が投影されたリリックと、和のテイストも感じさせる楽 -
ラップ極上!寝たきり解消! 祖母と孫、年の差51歳のラップユニット・赤ちゃん婆ちゃん
2023/03/12 06:002月19日(日)17時。大阪市西成区にある大衆演劇の「梅南座」。本日夜の部の演し物は、二代目市川おもちゃ(45)率いる「おもちゃ劇団」の人情劇。第一部の芝居が終わり、太夫元(興行主)の市川恵子のご挨拶となる。「これから、今日の特別ゲストさんの登場。ほんまの、おばあちゃんとお孫さんのラップのコンビです。その名も“赤ちゃん婆ちゃん”。私、感心したのは、本番直前まで、楽屋で熱心に2人でラップの稽古をして