シリーズ人間の最新ニュース
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「わが家よりもここで死にたい!」“看取りの家”「ぽらりす」代表・岡田美智子さん
2023/03/05 06:00写真上段左から、岡田さんの次男・孝さん、スタッフ・小林幸恵さん、同・山田みよ子さん、同・保科梨絵さん、岡田さん、入居者・キクエさん、岡田さんの姪・佐々木由希さん、スタッフ・赤荻鉄夫さん、岡田さんの長男・晃さん。下段は全員が入居者。左から、クニオさん、セチコさん、フミちゃん、マルちゃん、ヨウコさん、ノブコさん、カズコさん ※撮影のため、マスクを外しています「セチコさーん、ご飯ですよー」ある日のお昼時 -
入居者も介護者もひとつの家族“理想的なついのすみか”「ぽらりす」
2023/03/05 06:00【前編】「わが家よりもここで死にたい!」“看取りの家”「ぽらりす」代表・岡田美智子さんより続く茨城県つくば市の介護型サービス付き高齢者向け住宅「ぽらりす」。介護福祉士の岡田美智子さん(69)は、この施設の代表である。2004年に開業した「ぽらりす」。入居した人たち皆が皆、「ここで最期を迎えたい」と話し、地域の医療従事者たちも「理想的なついのすみか」と口をそろえる。その理由は、ルールやマニュアルで入 -
オリコン常連で中卒の作詞作曲家・岡嶋かな多さん「音楽を作って辛さも悲しさも成仏させてきた」
2023/02/26 06:00「このスタジオで、一人籠って曲や詞を作ることもあります」東京・恵比寿駅に近い地下の音楽スタジオでそう話した女性は、作詞作曲家の岡嶋かな多さん(38)。手がけたアーティストは安室奈美恵やSnow ManからBTSまでと幅広く、オリコン1位は通算120回以上。売れっ子の彼女だが、そのプロフィールは「異色」と言えるかもしれない。中学卒業後、高校には行かず音楽業界に飛び込んだ。1月に出版されたばかりの著書 -
BTS、Snow Manなどを手掛ける作詞作曲家で二児の母「キャンピングカーで子育て」する岡嶋かな多さん
2023/02/26 06:00【前編】オリコン常連で中卒の作詞作曲家・岡嶋かな多さん「音楽を作って辛さも悲しさも成仏させてきた」から続く「すみません! ギリギリになっちゃって」2月初旬の、よく晴れた日の正午前。東京・恵比寿駅に近いビルの地下にある音楽スタジオへ、駆け込んできた一人の女性。小柄な体に、ブルーに染めた髪がよく似合っている。「今朝、子供たちが、なかなかすんなりと保育園に行ってくれなくて……次男の夜泣きがハンパないって -
「街の人情伝えます」現役91歳 かあちゃん記者、疾走る
2023/02/19 06:00創刊50年、主筆になって40年。月2回発行のタブロイド判のローカル紙を作り続けてきた。一年中、中野の街を疾走するかのように東奔西走、休刊したことのないのが自慢と胸を張るのは、『週刊とうきょう』主筆兼記者・涌井友子さんだ。90歳を前に大腿骨骨折の大けがを負うが、取材への情熱でリハビリに励み、1カ月で退院。愛用の杖をつきながら、いまでも1万歩を超えて歩く日も多いというから驚きだ。その活動の原動力は、自 -
91歳の現役記者 赤ちゃんをおんぶして取材にいそしみ、今年で40年
2023/02/19 06:00【前編】「街の人情伝えます」現役91歳 かあちゃん記者、疾走るより続く中野区白鷺にある細田家住宅は、区内に唯一残る江戸末期のかやぶき屋根の古民家だ。樹木に覆われたその敷地内で、1月29日の日曜日の午後1時から、「中野たてもの応援団」によるたくあん作り実習の樽開けが行われた。昨年から仕込まれていた50本のたくあん漬けが完成するとあって、大勢の参加者が集まった。「この大根の品種は? 練馬大根じゃないん -
「プロポーズのとき、ペアは決まっていなかった」奇跡のW双子夫婦が初告白
2023/02/12 06:00【前編】W双子夫婦仕事も家も4人で50年!夫婦2組の「生涯いっしょの誓い」から続く「おはよう! 今日もおんなじね」幾何学模様のブラウスをまとった喜久子さんが、同じ装いの美智子さんに声をかける。2人はそのまま、合わせ鏡のように並んで朝食の支度に入る。一方が数種類の野菜を手早く洗い、もう一方はフライパンをコンロにかけて、火を点ける。数分後、忠義さんと孝晴さんが、同じジャージスタイルで下りてくる。まず2 -
W双子夫婦仕事も家も4人で50年!夫婦2組の「生涯いっしょの誓い」
2023/02/12 06:0050平方mほどのフロアに十数台のミシンが置かれ、Tシャツやブラウスの形状にカットされた布地が、そこかしこに積み上げられている。「こうしてね、指で布をしっかりと押さえながら縫っていくの。そうするとヨレないから」工業用ミシンの前に座り記者に縫い方を説明してくれているのは、深見孝晴さん(80)だ。孝晴さんがフットペダルを踏み込むと、軋むようなモーター音が響く。縫っているのは真っ白いトレーナーの襟元部分だ -
シンガー・ソングライター小椋佳 もう燃え尽きた…でも、余生も愛燦燦
2023/02/05 06:00「どうも、お疲れさまです。はい、よろしくお願いしますね」NHKホール(東京都渋谷区)の通用口に姿を現したのは、白い作務衣に黒いダウンジャケットを羽織り、ベージュのハンチング帽をかぶった高齢男性。ゆっくりとした歩みで、楽屋へと続く通路を歩いていくと、ステージのメンバーがお辞儀をするのを見て、軽くあいさつをする。「人生、もう生き尽くしたなって感じで、いつ死んでもいいと思っているんです。だからこの白い作 -
『夢芝居』はいいかげんに作ったら大ヒットしてびっくり 異色のシンガーソングライター小椋佳
2023/02/05 06:00【前編】シンガー・ソングライター小椋佳 もう燃え尽きた…でも、余生も愛燦燦より続くその最後のステージは、観客席を埋め尽くしたファンからの万雷の拍手が湧き起こり、幕が上がった。ステージ中央で選びに選んだ名曲を歌い上げる小椋佳(79)。心に染み入るような声に衰えは感じない。アンコールでは、壮大な『山河』を歌い上げ、『SO-LONG GOOD-BYE』で締めくくる。50年以上に及ぶ輝かしい音楽人生を締め -
トラベルドクター・伊藤玲哉さん「人生最期の旅、ご案内します」
2023/01/29 06:00全身に転移した末期がんと心不全のため、余命わずかと主治医から告げられ、残された時間を娘家族と同居の家で過ごすために退院した保田正さん(75)。そんな保田さんの、人生最期の願いは、故郷の海を眺めること、そして家族と温泉を楽しむことだった。鼻には酸素チューブ、尿道にもチューブが入り、脚はひどくむくんで保田さんは立つことさえできない。けれど、「2泊3日の熱海に出発ですよ」と声をかけられて洋服に着替えた瞬 -
末期がんや難病の患者に希望を与えるトラベルドクター・伊藤玲哉さんの挑戦!
2023/01/29 06:00【前編】トラベルドクター・伊藤玲哉さん「人生最期の旅、ご案内します」より続く伊藤玲哉さん(33)は研修医時代、回診した末期がんの患者から、「旅行に行きたい」と呼び止められたことがあった。ほかの重病患者と話していても、その人のルーツをたどりたいといった願いも聞こえてきた。人はやりたいことを後回しにして生きているんだと気づいた伊藤さん。医師の自分なら旅行に付き添える。患者が人生の最期まで願いをかなえる -
「冷たくなった息子を心臓マッサージした父」コロナ放置死遺族の悲哀
2023/01/22 06:00【前編】「弟はなぜひとりで死んだのか?」コロナ放置死遺族の真相を探る旅に密着より続く「弟が他界したとき、本来なら肉親である私が沖縄に飛んで、弟の店や家の始末などすべきでした。でも、弟が移住したころから兄のように慕っていた友人の比嘉篤志さんが、『お姉さん、コロナが蔓延しているから来なくていいよ。こっちは僕らに任せて。お姉さんの元に、遺骨と遺品を届けるから。タケうっちゃんが安心して旅立てるようにするの -
「弟はなぜひとりで死んだのか?」コロナ放置死遺族の真相を探る旅に密着
2023/01/22 06:00唯一の肉親だった――。誰よりも沖縄を愛し、大阪から沖縄に移り住んだ最愛の弟は、新型コロナウイルスによって、自宅で誰にもみとられることなく亡くなってしまった。なぜ、弟は孤独に死ななければならなかったのか? なぜ、患者と音信不通になった場合に、連絡を取るという行政のルールは守られなかったのか? そんな疑問から「自宅放置死遺族会」を立ち上げた女性が、弟の死から1年3カ月、初めて沖縄の地を訪問したーー。「 -
「60歳の患者に不妊治療したらバカにされる」と医師に言われ…日本最高齢出産女性が明かす秘話
2023/01/15 06:00【前編】日本最高齢出産女性・影山百合子さん、愛息の成人式を独占告白!より続く「逆走の人生でした」影山百合子さん(81)が、よく口にするフレーズだ。影山さんは、’01年7月に60歳で出産し、「日本最高齢出産」の記録を作った、元公務員の女性。’41年(昭和16年)、東京都生まれ。戦時中に3歳で両親を亡くし、祖母に育てられた。ちなみに、「影山百合子」はペンネームだ。幼少のころから成績は優秀で、特に外国語 -
日本最高齢出産女性・影山百合子さん、愛息の成人式を独占告白!
2023/01/15 06:00〈ようやく息子が成人式を迎えました。あれから20年。出産でお世話になった主治医との「子供を成人させるまで元気でいる」という約束を果たし終えて、正直、今、ホッとしています〉影山百合子さん(81)から、本誌記者がこんなメールを受け取ったのは、昨年1月の終わりだった。影山さんは、’01年7月に60歳で出産し、「日本最高齢出産」の記録を作った、元公務員の女性。当時、新聞や雑誌、テレビなどでいっせいに報じら -
寂聴さん元秘書が語る 出家前の“はあちゃん”の素顔と孤独
2022/12/30 06:00故・瀬戸内寂聴さんを、秘書として公私ともに支え続けてきた長尾玲子さん。寂聴さんのいとこの母とともに、中学時代から寂聴作品の資料集めなどをしてきた。自殺を心配されるほど悩んだ出家前、50代で発症したくも膜下出血、「青空説法」誕生秘話、お茶目さと対極にある孤独の影……。初めて語る、寂聴さんの知られざる素顔。「’73年の夏ごろ、はあちゃんは、何かに追い詰められていました。編集者や友人らとにぎやかに談笑し -
元秘書・長尾玲子さんが初告白 寂聴さん、たった一度の弱音「私、傲慢だったわね」
2022/12/30 06:00【前編】寂聴さん元秘書が語る 出家前の“はあちゃん”の素顔と孤独より続く故・瀬戸内寂聴さんを、秘書として公私ともに支え続けてきた長尾玲子さん。寂聴さんのいとこの母とともに、中学時代から寂聴作品の資料集めなどをしてきた。自殺を心配されるほど悩んだ出家前、50代で発症したくも膜下出血、「青空説法」誕生秘話、お茶目さと対極にある孤独の影……。初めて語る、寂聴さんの知られざる素顔。京都市・嵯峨野に寂庵がで -
さまざまな障害のある子供たちのモデル事業を行う「華ひらく」社長・内木美樹さん
2022/12/18 06:00【前編】障害児キッズモデル「僕たちから目をそむけないで!」華ひらく社長・内木美樹さんよりつづく12月3日午前10時、週末の千葉県のイオンモール木更津。多くの家族連れでにぎわうなか、2階にある展示スペースで、ひっそりと小さな写真展が始まった。30点ほどのパネルには、子供たちがカラフルなバルーンやシャボン玉に夢中になっていたり、あどけない表情でソファでくつろぐ姿などが写されている。一見、何げない日常の -
障害児キッズモデル「僕たちから目をそむけないで!」華ひらく社長・内木美樹さん
2022/12/18 06:0012月3日午前10時、週末の千葉県のイオンモール木更津。多くの家族連れでにぎわうなか、2階にある展示スペースで、ひっそりと小さな写真展が始まった。30点ほどのパネルには、子供たちがカラフルなバルーンやシャボン玉に夢中になっていたり、あどけない表情でソファでくつろぐ姿などが写されている。一見、何げない日常の光景だが、作為のない子供たちの表情や、会場全体の飾りつけもパステルのトーンで統一されていて、不 -
難病で骨が溶けるような痛みが24時間365日…「かっこいいママ」を目指した車いすのネイリスト
2022/12/11 06:00「この緑のは人工芝の欠片。こっちの丸いのはペレットと呼ばれてるもので、プラスチック製品の材料になるもの。ほんの数分で、ほら、こんなに拾えちゃうんです」神奈川県茅ヶ崎市。この日のヘッドランドビーチには、晩秋とは思えない暖かな、午後の日差しが降り注いでいた。女性は砂浜にペタンとお尻を落とし、両手で目の前の砂を黙々とかき続けている。やがて集めた砂をふるいにかけると赤、白、緑、青、黄と、色とりどりの細かな -
海洋プラごみをネイルに!起業賞受賞のママは車椅子のネイリスト
2022/12/11 06:00【前編】難病で骨が溶けるような痛みが24時間365日…「かっこいいママ」を目指した車いすのネイリストから続く有本奈緒美さん(40)は、茅ヶ崎でネイルサロンを営んでいる。しかし、ただのネイルではない。彼女は、拾い集めた海洋プラスチックを材料にした、アクセサリー製作を考案。もとはゴミだったとは想像もできない、美しいイヤリングやネイルチップを自ら手作業で製作し、販売もしている。いっぽうで有本さん、国内の -
戦後の混乱期、13歳で花を売り始めて68年。最後の“銀座の花売り娘”81歳
2022/12/04 06:00「お花はいかが? おみやげにいかがですか」赤や黄色のバラを中心にアレンジした花束をいくつも抱え、黒塗りの車やタクシーが渋滞する銀座のネオン街で人びとに声をかけるが、立ち止まるどころか目を合わせてくれる者さえいない。「昔は、花、花ってお客さんが集まってきて大変だったのよ。でもいまはぜんぜんダメね。3千円の花束を千円に値下げしても買わない。みんな余裕がなくなったのね」銀座の西五番街通りと花椿通りが交差 -
最後の“銀座の花売り娘”81歳。作家・伊集院静さんとの路上での“対決”
2022/12/04 06:00【前編】戦後の混乱期、13歳で花を売り始めて68年。最後の“銀座の花売り娘”81歳より続く「お花はいかが? おみやげにいかがですか」赤や黄色のバラを中心にアレンジした花束をいくつも抱え、黒塗りの車やタクシーが渋滞する銀座のネオン街で人びとに声をかけるが、立ち止まるどころか目を合わせてくれる者さえいない。「昔は、花、花ってお客さんが集まってきて大変だったのよ。でもいまはぜんぜんダメね。3千円の花束を -
天国の小林麻央さんと子どもたちとの強い絆 海老蔵が十三代目團十郎に
2022/11/27 06:00【前編】自殺や早世…十三代目襲名の海老蔵が背負う“市川團十郎の重圧と業”より続く市川海老蔵から、十三代目を襲名! 百年に一人の逸材といわれながら、数々のスキャンダルで世間をにぎわす問題児が、歌舞伎界の大名跡を継ぐことになった。11月7日、市川海老蔵改め市川團十郎白猿(44)の十三代目襲名披露公演が、歌舞伎座にて華やかに開幕した。「口上」に続き、厄落としになるといわれる市川家伝来の「にらみ」も披露。