芥川賞の最新ニュース
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大城立裕氏が死去 沖縄初の芥川賞作家 95歳 戦後史を体現、沖縄問題の根源問い続ける
2020/10/28 13:00沖縄初の芥川賞作家で長年、沖縄文学をけん引し、沖縄とは何かを問い続けた大城立裕(おおしろ・たつひろ)氏が27日午前11時10分、老衰のため北中城村内の病院で死去した。95歳。中城村出身。大城氏は3月に体調を崩し、入退院を繰り返していた。小説、戯曲、評論、エッセーまでさまざまな分野で琉球・沖縄の通史を独自の歴史観で書き続け、沖縄の戦後史を体現した。今年5月に出版され、米統治下の沖縄で高校教師をした経 -
芥川賞「首里の馬」発売、関心高まり入荷早める 売れ行き好調
2020/07/29 13:30沖縄を舞台に、主人公の女性と在来種の馬の奇妙な出会いを描き、第163回芥川賞を受賞した高山羽根子さんの小説「首里の馬」(新潮社・1375円)が27日、全国で発売され、沖縄県内書店の店頭でも並んだ。県内での販売開始は当初、8月初旬の予定だったが県民の注目度が高く、入荷が早まったという。那覇市久茂地のリブロリウボウブックセンター店では50冊を入荷し、入り口付近など店内3カ所に並べた。27日午後6時現在 -
芥川賞作家・若竹千佐子「家族に尽くす人生で幸せにはなれねぇの」
2018/04/21 11:00「不思議、不思議、本当に不思議……いまでも『これは夢だべか?』と思います」昨年、デビューした64歳の新人作家・若竹千佐子さんは、そう照れたように笑った。若竹さんは昨秋、新人作家の登竜門・文藝賞を史上最年長で受賞。それを機に出版されたデビュー作『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)は、年が明けると今度は、第158回芥川賞を受賞した。小説の主人公は、子どもが独立し、夫に先立たれた74歳の“桃子さん -
芥川賞作家・若竹千佐子 最愛の夫の死の裏に見出した”自由の喜び”
2018/04/21 11:00人なつこく、素直で、偉ぶらず、素朴。デビュー作で芥川賞を取った若竹千佐子さん(64)は、およそ作家らしからぬ人だ。そんな“平凡な専業主婦”が作家になれたのは、最愛の夫の死の裏に“自由の喜び”を見つけたから。そして、主婦のタブーを小説にした。「人のために生ぎるのはやっぱり苦しいのす」と――。「不思議、不思議、本当に不思議……いまでも『これは夢だべか?』と思います」(若竹さん・以下同)昨年、デビューし -
又吉『火花』から3年「芸人としての幅狭まった…」
2018/04/14 16:00「僕がやってますけど、あくまでも僕の“役”でして。僕がしゃべってること、これ全部セリフなんです……」ステージに立ち、そう語り始めたのは、『火花』原作者として出演する又吉直樹(37)。舞台『火花-Ghost of the Novelist』の冒頭のひとコマだ。芥川賞受賞以来、映画、ドラマ、コミックと展開されてきた『火花』の舞台化。又吉本人に話を聞いた。「最初にコンセプトを聞いたとき、まず、僕が本人役 -
名曲誕生秘話も披露 芥川賞作家・新井さんが横浜で講演
2017/10/05 13:00(写真・神奈川新聞社)芥川賞作家の新井満さん(71)が4日、横浜市神奈川区の区民文化センター「かなっくホール」で催された歌声サークルの集いに登場した。約300人の観客を前に、朗読とトークを交えながら、自ら作曲し、訳詞して作り上げた「千の風になって」の誕生秘話を披露。命は永遠に滅びないという世界観や、生きる喜びについて語った。同区は新井さんにとって北海道七飯町に移住する前に約30年暮らした思い出のま -
紅白歌手宮城まり子、芥川賞作家の夫と建てた療護施設の思い
2017/04/14 06:00’68年に、日本で始めての肢体不自由児のための療護施設として設立された「ねむの木学園」。学園の“おとうさん”だった、作家・吉行淳之介さんが亡くなってすでに13年がたつ。だが、90歳になった宮城まり子さんの情熱をいまも支え続けているのは、「淳ちゃんとの子供である『ねむの木』を守りたい」という、いちずな思いだった――。「宮城先生! なんだか若返りましたね」と、思わず記者はそう口走っていた。3月21日に -
羽田圭介「母にとって芥川賞は“最高の名刺”という感じみたいです」
2015/10/30 06:00又吉直樹が芸人初の受賞で大いに沸いた’15年上半期の芥川賞。同時受賞した若き作家は聖飢魔IIのデーモン閣下風メークで受賞の報告を待っていた一風変わり者。隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》。今回は『スクラップ・アンド・ビルド』で受賞した羽田圭介(30)の人となりを掘り下げる。中山「羽田さんは大学を卒業してから、1度就職されているんですよね?」羽田「1年半だけ会社員生活をしていました。いきなり専業作 -
羽田圭介「芥川賞とっても、土曜の夜にひとりマズイ飯食ってます」
2015/10/30 06:00又吉直樹が芸人初の受賞で大いに沸いた’15年上半期の芥川賞。同時受賞した若き作家は聖飢魔IIのデーモン閣下風メークで受賞の報告を待っていた一風変わり者。隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》。今回は『スクラップ・アンド・ビルド』で受賞した羽田圭介(30)の人となりを掘り下げる。中山「あらためまして、芥川賞受賞、おめでとうございます!受賞以降、大きな変化はありましたか?」羽田「ありがとうございます。確 -
又吉直樹 芥川賞快挙の陰で「もうバラエティ出ない」と漏らす
2015/07/21 00:00芥川賞を受賞した、お笑いコンビ『ピース』の又吉直樹(35)。今後は“専業作家”の道を歩み始めるのではと、危惧する声も聞こえてくるが――。又吉の古くからの知人の1人はこう話す。「『火花』が芥川賞にノミネートされた後に、彼から聞いたんですが……。“もうバラエティ番組には出ない”と言うので、びっくりしてしまいました。これは本当に作家になるつもりなのかと……」 驚いた知人は、真意を問いただしたそう。「そ -
75歳の芥川賞受賞作家・黒田夏子さんが「結婚しない理由」
2013/02/01 07:00第148回の芥川賞を、短編『abさんご』で受賞した黒川夏子さん(75)。昭和12年3月23日、東京・赤坂に生まれた黒川さんは、史上最年長の受賞者だ。「幸いにして健康ですので、後期高齢者ですが(笑)、体の衰えに対して焦りはありませんね。夜は早くても24時の就寝。6時間くらい寝て起きます。私は、筆がだんだん乗ってくるタイプなので、食事を含めて朝の雑用をすませたら、そこから執筆に入っていきたいんです」( -
「働いたら負け」の芥川賞作家 母は「諦めました…」と嘆く
2012/01/25 00:00山口県下関市在住の作家・田中慎弥さん(39)が、第146回芥川賞を受賞した。17日の芥川賞受賞会見では、『都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる』など、約10分間終始不機嫌で、その様子は“新芥川賞作家”という以上の注目を集めた。注目されたのは発言ばかりではない。「働いたら負け」と本人も明かすなど、高校卒業以来、就職もアルバイトもしたことがなく、ひたすら執筆活動を続けてきたという経緯も話題に