貧困問題の最新ニュース
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「日本の貧困化はアベノミクスに責任」有識者が怒り告発 年収500万円世帯は実質60万円の収入減に
2024/06/20 06:00今年3月、日本銀行はマイナス金利政策の解除を決定。その3日後、政府の月例報告からアベノミクスの「3本の矢」の表記がひっそりと消えた。日本経済団体連合会(経団連)も、十倉雅和会長が「(金融政策を)早く正常化すべき」と発言。実質的に、アベノミクスを否定したことになる。〈大胆な金融政策〉〈機動的な財政政策〉〈民間投資を喚起する成長戦略〉の「3本の矢」を柱として、第二次安倍政権が発足した2012年末からス -
ひとり暮らし高齢女性の4割超が貧困に…夫と死別後、生活保護になる事例も
2024/04/03 11:00「すべての女性が、いきいきと、自ら選んだ道を歩んでいけるよう力を尽くすことを、改めてお誓いいたします」3月8日、国際女性デーに合わせ、こんな力強いメッセージを送った岸田文雄首相(66)。だが、独り暮らしの高齢女性の多くは“自ら選んだ道”を歩めないほどの危機にひんしている。ニッセイ基礎研究所の准主任研究員の坊美生子さんはこう語る。「独り暮らしの高齢女性が急増しています。2020年の国勢調査では、高齢 -
風俗で働いて奨学金を返済していた20代女性保育士に集まる同情「給料が安すぎるのが元凶」
2024/02/02 11:00《国家資格なのに副業しなきゃいけない給料なのがおかしいんだよ》《奨学金を借りてまで保育士になったのにその収入だけでは生活ができないという事が問題なんです》2月1日、性風俗店で副業していたために20代女性保育士が懲戒処分を受けたと毎日新聞が報じた。X(旧ツイッター)ではこんな同情の声が。この保育士は栃木県宇都宮市の市立保育園に勤務。市に匿名の情報提供があり、本人に聞き取り調査をしたところ、市内や県外 -
“ホストに100万使った客がカップ麺を買って帰る”ことへのROLANDの見解が物議「もし自分の子だったら」
2023/12/07 06:0012月5日、「ホスト界の帝王」とも言われる実業家のROLAND(31)が自身のYouTubeチャンネルに動画をアップ。そこで語った“ホスト論”の内容が物議を醸している。ホスト業界では、売り上げを競い合う「売上バトル」という風習がある。そのことについて、動画のディレクターから「そもそも売り上げバトルに来るお客さんってどういう気持ちで来るんですか? 勝ったその先には何があるんですか、お客さんに」「例え -
「月100万円使う」「相場が高騰」パパ活女子とお金を払う男性側に聞いた“パパ活”の今
2022/12/31 06:0012月10日、国会議員に冬のボーナス約314万円が支給されたが、自民党・吉川赳衆院議員(40)も受け取った一人だ。吉川議員といえば、今年6月に“パパ活飲酒疑惑”が「NEWSポストセブン」によって報じられた。記事によると、吉川議員は当時18歳の女子大生と一緒に高級焼肉店で飲酒した後に、4万円を渡してホテルで1時間半ほど過ごしたという。吉川議員は報道内容を否定しているが、現役議員によるパパ活疑惑は世間 -
貧困児童は7人に1人、こども食堂6千カ所に「公助」不足の現実
2022/08/05 15:50「こども食堂」は低額や無料で食事を提供する場所。“こども”と名乗っていますが、対象は子どもに限らずさまざまな世代が利用でき、さまざまな世代がボランティアとして参加する地域交流の場です。そんな、こども食堂が増えているといいます。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれましたーー。■日本の教育予算は万年最低水準こども食堂の発端は’12年東京都大田区。近所に「給食以外はバナナ1本」という子がいると -
コロナで経済苦のあなたへ 状況別の生活保護受給マニュアル
2022/04/25 06:00「アルバイト先の店がなくなった」など、コロナ禍で収入源を断たれた人は多い。借金することが頭をよぎるかもしれない。でもその前に、生活を補助してくれる制度を賢く利用しよう――!「コロナ禍で失業や休業を余儀なくされ、生活が苦しくなった人が急増しています。多くは生活福祉資金の特例貸付といった国の融資に流れているようですが、借金をすると返済義務が生じるので要注意です。本当に困っているのであれば、生活保護を検 -
「入水自殺に備える」韓国“超学歴社会”に生きる若者の困難
2020/12/31 11:00現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか? 日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビア」。2020年9月に『韓国の若者』(中公新書)を上梓した安 -
貧困、非婚、非SEX…現実問題と同調圧力に苦しむ韓国女性
2020/12/31 11:00現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか? 日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビアな現実の中にいる」。今年9月に『韓国の若者』(中公新書)を -
年収格差800万円、韓国ではハイスぺ人材でも一寸先はワープア
2020/12/31 11:00現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか? 日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビア」。2020年9月に『韓国の若者』(中公新書)を上梓した安 -
「社会に救いがない」新興宗教や海外に“逃避”する韓国の若者
2020/12/31 11:00現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか? 日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビア」。今年9月に『韓国の若者』(中公新書)を上梓した安宿緑氏 -
困窮者支援「年越し大人食堂」調理担当・枝元なほみさん「女性も気軽に」
2020/12/29 15:50「私も60歳を過ぎていて、ひとり暮らしですが、女性の困窮者も増えているという話を聞いていて、胸がつぶれるような思いです。女性の仕事って、どうしても非正規労働が多い。ブラック労働でも真面目にコツコツ働いて慎ましやかに生活してきた。そういう同世代の女性たちが、コロナ禍で仕事を失うのではないか……そう思うと気が気じゃありません」そう語ったのは、料理研究家で「ビックイシュー基金」共同代表の枝元なほみさん。 -
64歳ホームレス女性殺害事件「明日はわが身」の悲痛
2020/12/17 06:00新型コロナ第3波の煽りを受け、「仕事を解雇された」「給料が減らされている」「売り上げが落ちた」など、心配が尽きない人も多いのではないだろうか。「うちのNPOにも、昨年に比べて5倍くらい相談が増えています。弱い立場の人が真っ先に影響を受けている。日雇い労働者や、派遣・パート、住み込みで働いている人たち。そして、不安定雇用になりがちな“女性”です。とくに女性は、2019年度と比べて相談件数が1割近く増 -
山谷でけんちん汁店営む老夫婦 故郷を失った人の帰る場所に
2020/11/16 11:00「田舎に帰ったらお袋にしわしわの手でお金を渡されて、もう帰ってくるなって……」1杯のけんちん汁をすすりながら、涙をこぼす客。うなずき、話を聞くけんちん汁店「大倉屋」の店主・石橋新平さん(84)・ヒロ子さん(83)は、変わりゆく山谷の町を見続け、労働者たちの切ない身の上に耳を傾けてきた。大倉屋のけんちん汁は、もとはヒロ子さんの故郷の味。栄養たっぷりの優しい味だ。帰れないふるさとを思いながら味わう野菜 -
山谷のけんちん汁店 84歳の店主が見た日雇い労働者の町の盛衰
2020/11/16 11:00午前4時半。夜も明けきらぬ仄暗い路地裏に、小気味よい包丁の音が響く。薄く開いたシャッターの隙間からは音とともに、厨房のほのかな明かりと湯気が店外に漏れ出ていた。ここは、けんちん汁の専門店「大倉屋」。なかでは、狭い厨房で高齢の男女が、開店の準備に忙しない。にんじんや大根、ごぼうなど、切ったばかりの野菜を大きな鍋で勢いよく炒めていたのは、店主の石橋新平さん(84)だ。「だしを入れて煮込む前にね、たっぷ -
ポストイットでコーヒーをおごる仕組みが話題、困窮者援助に
2020/10/05 18:08新型コロナウイルスの影響で世界的に景気は冷え込み、失業者数も増え続けている。そんな中、親切を提供しあう「ペイ・フォワード」の輪が広がりつつある。オーストラリア・クイーンズランドにあるカフェ「Bean N Loaf」では、話したりハグしたりすることなく、困っている人にコーヒーをごちそうできるシステム「Pay With A Post It(1枚のポストイットでお支払い)」を始めた。コーヒーを買うとき、 -
「朝まで賛成」だったのに…「こども未来基金」を否決した豊見城市議の言い分
2020/09/30 14:30【豊見城】市税とふるさと納税の一部や市民や企業からの寄付を財源に、切れ目のない子育て支援を実施することが目的の「こども未来基金」の条例案が25日、豊見城市議会(大城吉徳議長)9月定例会最終本会議で賛成少数(賛成7、反対14)で否決された。子どもの貧困問題が全県的な課題となる中、議会内で足並みがそろわず条例は先送りとなった。少数与党の市議会で、山川仁市長は難しいかじ取りに直面している。可決されれば、 -
“あしなが”設立の玉井会長「早世した妻が背中を押してくれた」
2020/09/14 11:00あなた、助けて。そう言い残し、29歳で逝った最愛の妻の死を無駄にしたくない。その一心で、災害や病死、あらゆる理由で親に先立たれた子どもを救うべく立ち上がった「あしなが育英会」の玉井義臣(よしおみ)会長(85)。大切な人が奪われる痛みを知っているからこそ、人の心に寄り添える。このコロナ禍でも、40億円もの財源不足があったにもかかわらず、奨学生に1人15万円の支援を実現したのだ。玉井さんが遺児への支援 -
あしなが・玉井会長「必ず守る」コロナ苦の学生に10億円支給
2020/09/14 11:00「私は、どんなことがあっても、今、進学に困っている遺児たちを、諦めさせるようなことなく頑張っていく。ちゃんと(学校に)行かせる自信があるので、安心して勉強なり、お母さんの手伝いなり、やってください。私は長年の経験で、必ず君たちを守るから」4月17日午後、「あしなが育英会」の玉井義臣(よしおみ)会長(85)は、全国の奨学生にそう呼びかけた。遺児一人一人に語りかける玉井さんの声は温かく、頼もしかった。 -
野澤亘伸はなぜ世界で20年間、子供の貧困を撮り続けるのか
2020/07/24 06:00ある時期は、週刊誌のスクープ・カメラマン。またある時期は、アイドルの写真集を60冊以上手がける海パンカメラマン。そして昨年には将棋の棋士を撮影&執筆した『師弟 棋士たち魂の伝承』で第31回将棋ペンクラブ大賞を受賞。数多くの顔を持つ写真家・野澤亘伸さん(52)の「もう一つの顔」を知る人はあまり多くはない。世界を巡り「子供の貧困」問題に立ち向かう「フォトジャーナリスト」の顔だ。野澤さんが7月10日に刊 -
コロナ生活苦、援交し妊娠した高校生も 助産師語る悲惨な現状
2020/07/06 11:00「コロナのために、バイトを辞めさせられました。それで、お金もなくなっちゃって……」女性から送られてきたメッセージは、こんな一文で始まっていた。それは、今年4月、兵庫県神戸市の「一般社団法人 小さないのちのドア」に届いたLINE。差出人はまだ10代、高校生だ。遊ぶためのお金欲しさではなく、家計を支えるためのアルバイトだった。それが、今年2月。新型コロナウイルス感染拡大の影響で退職を余儀なくされてしま -
「助産師として私が救う」16万超の中絶される命を守る決意
2020/07/06 11:00思いがけず妊娠してしまった女性や、生まれてきた子を育てることができない母親など、妊娠や育児に悩む女性たちが24時間365日、いつでも駆け込める相談窓口、それが「小さないのちのドア」だ。助産師の永原郁子さんが院長を務める「マナ助産院」の裏手、人目につきにくいようにして、そのドアはある。18年9月の設立以来、毎月20~30件のペースで、さまざまな新しい悩みが寄せられてきた。永原さんが助産師を目指し、そ -
貧困支援「もやい」理事長は33歳 10年間対峙した困窮の現場
2020/06/01 11:00東京都新宿区にある「自立生活サポートセンター・もやい」。生活困窮者の支援活動を行うため2001年に設立された認定NPO法人だ。若き理事長は、過去10年にわたって、この国の「貧困」と最前線で対峙してきた大西連さん(33)。大西さんのスタート地点は、高卒フリーター時代に初めて参加した炊き出しだったという。「いや、もうびっくり、衝撃でした。こんなにたくさん、野宿の人がいるんだって。こんなところが本当にあ -
失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状
2020/06/01 11:00「あの……、相談したいんですけど……コロナのせいで仕事が見つからず、預金も残り少なくなってしまって、不安で不安で……」それは、先月半ばのことだった。電話をかけてきた女性の声は、いまにも消え入りそうだった。ここは、東京都新宿区にある「自立生活サポートセンター・もやい」。生活困窮者の支援活動を行うため2001年に設立された認定NPO法人だ。もやいでは、毎週火曜日に生活困窮者のための相談会を開催している -
『パラサイト』パク家主人の設定から見える韓国貧困層の“希望”
2020/02/21 20:17韓国映画101年の歴史上初であると同時に、非英語映画の作品としては初めての快挙だった映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)の米アカデミー賞4部門受賞。『パラサイト』の主人公は、“半地下住宅”に住み、しがない内職で生活をつなぐキム家の4人。彼らが、巧みな手を使って裕福な家庭・パク家の家庭教師や運転手、家政婦につくことで、彼らに“寄生”していく様子を描いている。韓国国内には、実際におよ