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「移住した女子はモテる。そして移住女子は結婚する、と言われているんですよ」

 

そう話すのは『おひとりさま女子の田舎移住計画』(朝日新聞出版)の著者でライターの柏木珠希さん。都内のタワーマンションから「食とゴミ問題」を考える中、「田舎暮らしをしたい」と、’10年千葉県の房総へ移住。翌’11年に長野県の古民家へ移り住み、移住先で出会った男性と結婚。現在、信州で暮らす柏木さんが、移住女子増加の背景を分析してくれた。

 

「これまで移住というとリタイアしたご夫婦や子育てファミリーが中心でしたが、移住セミナーに最近は若い女性が話を聞きにきます。今はネットの普及で田舎でも最新の情報も簡単に手に入りますし、SNSで人ともつながれます。また親のバブルから団塊の世代は、『田舎は恥ずかしい』と都会に夢を見る人が多かったんですが、今の移住に関心を持つ20〜30代は、“田舎暮らし”に抵抗がないのでしょう」

 

北陸や東北、上越と新幹線が開通し都会とも距離が近くなっているのも大きいという。先輩移住女子として移住に向いているタイプを次のようにあげている。

 

「(1)食いしん坊。これはご近所さんから野菜をたくさんもらえるからです。(2)テキトーなところもある。地方では地域の人のつきあいが密になります。干渉されていると繊細にならずテキトーに受け流せることも大事。(3)ものづくりを楽しめる人。素材は豊富で工夫により安上がりな暮らしができるのが『田舎暮らし』の醍醐味です。仕事も自分でつくれる生きる力の強い人が移住に向いています」

 

移住女子の生きる力が、結婚や仕事の縁も招くのではないかと柏木さん。

 

「もともと女子は、“嫁に行き”家族とは別のコミュニティに入ってもやっていける能力があるのだと思います。男性に頼り『幸せにしてほしい』と思う女性と比べて、自分で仕事もして地方でも稼ぐ力のある移住女子は、男性から見てもとても力強く魅力的に見えるようです。私のおひとりさま移住女子の仲間たちも移住先で結婚しました」

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