「じつはお湯だけでほとんどの汚れは落ちます。しかも洗剤を洗い流す手間がないので、いつもの半分以下の時間で大そうじを済ませられますよ」
そう話すのは、家事アドバイザーで「オールアバウト」節約ガイドの矢野きくのさん。洗剤は界面活性剤で汚れを浮かせて落としやすくする。だが、ほとんどの汚れはお湯だけで十分に浮くと言う。
「浮いた汚れを極細繊維のマイクロファイバークロスで拭き取ります。これで落ちない汚れは、洗剤を使っても落ちないことが多いんです」(矢野さん)
しかも、基本の道具は100均で揃うのでおサイフにもやさしい。そんな、ゼロ洗剤でエコな「洗面・トイレそうじ」の方法を矢野さんが教えてくれた。使用する基本の道具は、「マイクロファイバークロス」、「メラミンスポンジ」、「マイクロファイバー手袋」、「ビニール手袋」。
【洗面所のボウル・小物】洗面所のボウルは白くて汚れが見えづらいが、意外と水あかがついているので、しっかりお湯で濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスで拭く(ゴムに根を張ったカビがある場合は塩素系漂白剤を使う)。
【鏡・蛇口】お湯で濡らして固く絞ったメラミンスポンジで磨く。汚れが落ちにくい場合は、力を入れてこすり落とせるマイクロファイバークロスで。
【トイレ】あらかじめビニール手袋を着けた上からマイクロファイバー手袋をすれば手も汚れない。手袋ならシャワーノズルの細部もキレイに。床や壁はマイクロファイバークロスで拭き、仕上げに除菌シートで拭けば完璧。
「トイレそうじは、洗剤を使えば清潔になると思いこんでいる人が多いようですが、トイレの洗剤は汚れを落としやすくするだけで、雑菌を殺す効果はありません。お湯を使ってマイクロファイバー手袋で拭けば同じ。手袋型なら、便器の溝も指先に力を入れて磨きやすいです。トイレのそうじ道具は清潔なものを使いたいので、マイクロファイバー手袋は、使い捨てにしてしまってもいいでしょう」(矢野さん)