安くていいモノが手に入る世の中。だが、貯まる家族は手と頭を使って、賢く、上手にムダのない暮らしを楽しんでいる。「貯める達人」の税理士・中山美穂さんとファイナンシャルプランナー・前田花苗さんが口を揃えていうのは、「時間と節約はリンクする」ということ。少しの時間を活用してみたら、ムダな出費がギュッと絞れるそう。
そこで、2人に「貯まる家族」になるための習慣を聞いた。いつもの習慣を変える知恵を身につければ、お金が貯まる家族に“変身”できるはず!
【習慣1.1週間の献立をざっくりと決めている】
「献立をざっくりと決めて時間と食費を節約。たとえば、『水曜日は麺の日』『金曜日は冷蔵庫の余りものの日』、と曜日ごとにゆるくルールがあると買い物にもムダがない。『ほうれん草を買おうと思ったら、小松菜が特価なので変更』できるなど、買い予定の材料より安くなっている特価品を見つけたら、必要な分だけかって素早く献立を変更できる」(中山さん)
【習慣2.電子レンジに頼らない】
「家族で食べきれる分の量を考えてお料理します。たとえ残っても小鍋に移してそのまま冷蔵庫にイン!鍋やフライパンで料理した場合は、残りものがあったらそのまま冷蔵庫に。移した器を洗う手間も省けます。ラップのごみも出さず、食べる前に鍋やフライパンごと温めるだけ。レンジが必要ないから、高騰している電気代もかかりません」(前田さん)
【習慣3.暇つぶしでショッピングに行かない】
「必要な買い物のためにショッピングへ。予算をしっかり立ててから出発します。貯まらない家族は、理由もなくショッピングに行くのが大好き。特売品を見つけてお得な気分に浸りますが、冷蔵庫の中は使い切れない食材などでいっぱい」(前田さん)
【習慣4.箱買いをしない】
「ビールやジュース、ラーメンなどの箱買いをストップ。買い物時にそのつど、必要な分だけを効率よく買います。貯まらない家族は、家にストックが多く、そうすると使うペースが速くなって、トータルではムダになっています」
コンビニやスーパーが24時間オープンしていて、電化製品が何でもやってくれる便利な暮らしを、ほんの少し見直すだけで節約のチャンスは広がるのだ。