「うちのチーバ(オス・11歳)の肝臓の数値が測定不能まで上昇し、同時に腎機能も低下していました。獣医師からは“余命半年”と宣告されて。ただ抗生物質は飲ませたくなかったので、食事療法で症状を改善できないかと……」
こう語るのは、東京・渋谷「さくらクリニック」に勤務する看護師の高松亜寿美さん(39)。じつは今、彼女の愛犬の肝臓疾患を治した、手作りワンちゃんご飯がブログで話題を呼んでいる。愛犬チーバを救ったレシピを、紹介してもらった。
『蒸し鶏ビーフン』
【材料(3.8kg小型犬1食ぶん)】玄米ビーフン30g、鶏むね肉40g、しめじ(小房にわけておく)30g、きゅうり20g
【作り方】〈1〉鶏肉は流水でよく洗う。〈2〉玄米ビーフンをゆでる。〈3〉鶏肉としめじをゆで、そのゆで汁はこしてとっておく。〈4〉きゅうりは千切りにする。〈5〉器にゆで汁を注ぎ、ビーフンを食べやすい長さにカットして入れ、ほかの材料を盛り付ける。
【ポイント】きゅうりは利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを排出してくれる効果あり。
『フレッシュトマトのオムライス』
【材料(3.8kg小型犬1食ぶん)】トマト1/2個、鶏or豚ひき肉(脂身少ない部分を包丁でたたいたもの)30g、マッシュルーム2個、赤パプリカ1/8個、にんじん20g、玄米30g、卵1/2個、オリーブオイル小さじ1、パセリ(乾燥orフレッシュ)少々
【作り方】〈1〉トマトをフードプロセッサーにかける。〈2〉玄米、ひき肉、みじん切りにしたマッシュルーム、パプリカ、にんじんをフライパンに入れ、〈1〉のトマトペーストを加え弱火で煮込む。〈3〉フライパンにオリーブオイルをひいて卵を焼く。〈4〉〈2〉を皿に入れ、その上に卵で包むように盛り付ける。〈5〉最後にパセリをトッピングする。
【ポイント】濃い緑や赤の色素には優れた抗菌作用があり、免疫を高め、抗がん作用の効果も。
『ちゃんちゃん焼き』
【材料(3.8kg小型犬1食ぶん)】生サケ40g、にんじん20g、キャベツ10g、マッシュルームorしいたけ(みじん切り)10g、無添加味噌2g、だし汁20cc
【作り方】〈1〉アルミホイルに2cm大に切ったキャベツ→短冊切りのにんじん→きのこ類→生サケの順に重ねる。〈2〉だし汁に味噌を加えたものを〈1〉にかけてアルミホイルを閉じる。〈3〉フライパンにアルミホイルが半分くらい浸る水を入れフタをし、中火で蒸し焼きにする。
【ポイント】湿性の性質を持つサケは胃腸を温め消化機能を増進。にんじんは肝臓や脾臓の働きを高め、抗がん作用や免疫を高める効果があり。
毎日手作りご飯をたべたチーバは、余命半年と宣言されてから4年たった現在も、超〜元気に家の中を走り回っているそうだ。