血液検査だけでガンを発症前に消滅させる「超早期発見法」
「私はガンの”開花”を防ぐため、いわば芽や種子の段階での”超早期発見”法と、その対策を提唱します」と語るのは『新脳内革命2 春山茂雄のガン革命!』(光文社刊)の著者で、現在は恵比寿ブエナヴィスタクリニック院長の春山茂雄医師。同書では、従来の検診よりも早い段階でガン細胞の存在をキャッチする検査法などを紹介している。
春山先生が超早期発見のために勧めているのが、数年おきの「腫瘍抗原検査」だ。
「これは血液検査です。体のどこかにがん細胞があると、それが特殊なタンパク質を分泌するので、血液を分析。ガン細胞の目印物質(腫瘍抗原)が出ていないか探します。PETやCT、MRIなどとの違いは、目に見えないレベルのガン細胞を発見できることです」
従来の検査方法は、目に見える段階でガンを発見するものだった。だが、見える段階ではすでにがん細胞は約10億個にまで増加している。しかし、腫瘍抗原検査ならば、10万~数億個ほどの時点でキャッチできるという。つまり、一般的な検査がガン細胞をつぼみの段階で探そうとしているのに対して、この検査はそれ以前の芽や種子の段階での発見が可能なのだ。
問題は、この検査方法が広く普及していないことだと、春山先生は言う。
「検査方法自体は、30ccほどの採血のみ。体への負担も少なく、50種類ほどの腫瘍抗原に対して33種類は医療保険の適応対象ではあるのですが、実際の保険適応は非常に限定されています」
保険が適用されるのは、ほかの検診でガンの疑いがあった場合、すでにガンの確定診断がついた場合、そしてガンの手術後、の3つの場合だけ。しかも検査項目も最大3つまでとなっているそうだ。
「ガン対策のため、1人でも多くの方がこの検査を活用すべき。また、せっかく調べるなら男性22項目、女性25項目の検査がお勧めです。これだけ調べれば、十分といえるでしょう」(春山先生)
ここまで検査すると、一般の医療機関でかかる費用はおよそ11万円。決して安値ではないが、転ばぬ先の杖として、検討してみてはいかが?