女性にとって実は肌以上に深刻なのが髪の悩み。最近は、30代、40代にも薄毛や抜け毛が急増しているのです。そこでご紹介したいのが女性専門頭髪外来の存在。頭皮・頭髪の状態と生活習慣などを総合的に判断し、治療を行なうものです。クリニックは女性たちにとって明るさを取り戻す力強い存在。その内容をリポートします!
今、薄毛や抜け毛で悩む40代以上の女性が増えています!
AACクリニック銀座 院長・浜中聡子先生
北里大学医学部卒業。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医、米国先端医療学会専門医などの資格を多数取得。2009年「AACクリニック銀座」院長に。著書に「女性の薄毛・抜け毛 お悩み解消BOOK」(主婦と生活社)など。
昔から髪は女の命と言われ、若さを保つのに大きなカギとなるパーツです。「以前に比べてスタイリングしづらくなった」「髪の毛が細くなってきた」「分け目が気になり始めた」「最近、生え際の薄さに気づいた」「地肌が透けて見えてきた」「白髪が急激に増えた」など多くの悩みがあります。
髪も体も年齢とともに衰えを感じていくのは誰にとっても辛いこと。でも現実にはだんだん髪のハリやコシがなくなり、白髪や薄毛、抜け毛など、さまざまな形で加齢変化が目立ってくるのです。
これについてAACクリニック銀座・院長の浜中聡子先生はこんな話を――。
「髪の密度は20歳がピークとなり、太さにおいては35歳前後がピークです。その後は密度・太さともにだんだんと衰えていき、30代後半ころから髪のうねりも目立ってきます。そして40歳前後で急に髪の衰えを感じる女性が増えます。
女性は多くの家庭内問題に加え、仕事や人間関係など、あらゆる類のストレスと闘っているのですから、こうした薄毛や抜け毛など、髪の悩みを抱える方が増えていくのは当然のことでもあるのです」
女性の多様な悩みは社会背景も深く関わり、さらに複雑化しています。実際、AACクリニック銀座では、女性の患者数が6年間で約5倍にも増えているのです(表参照)。特に40代以上では大幅な増加率となっています。
確かに、ウイッグで薄毛や抜け毛、白髪を隠すのも方法ですが、本当は自分の髪を何とかしたいのが女心。もし自分の髪がよみがえるなら、こんなにうれしいことはありません。
女性の薄毛の原因は1つではありません。
ちなみに、薄毛・抜け毛が起こる原因として、女性と男性ではかなり違ってくるのですが、もう1つの表を見るとそれが明らかに。中でも進行する脱毛では加齢に加え、女性の場合『女性ホルモンの低下』が上げられますが、男性の場合は、『男性型脱毛症』が主な原因となります。
「女性の薄毛は主に、血流の低下やホルモンバランスの乱れなどが原因になっていることが多いのですが、ストレスをはじめほかにも遺伝的要素を含め様々なものが原因として関与しています。日常的なことでいうと、たばこは吸わない、過度な飲酒は避ける、栄養バランスに気をつける、質の良い睡眠をとる、過度なダイエットはしないなど気を配っていただきたいことはたくさんあります。
いずれにせよ、女性の薄毛の原因は1つではありません。多様な要因が重なり合って薄毛になると考えられますので、今一度ご自身の生活習慣などを見直してみましょう。
女性専門頭髪外来はココが違います!
男性の頭髪外来はすでに定着した感がありますが、これまで女性専門のクリニックはあまり知られていませんでした。しかし、患者の増加率の表を見てもわかるように、治療を受けたいという女性のニーズは高いことがわかります。
そこで、クローズアップされるのが、女性専門の頭髪外来なのです。病院に行くのは何となく気恥ずかしい、敷居が高い、男性が多いので敬遠していた、といった人たちも気軽に相談・治療ができるのがポイント。
しかも、AACクリニック銀座の場合は、女性の体をグローバルに診ながら頭髪の悩みに応えてくれるのが大きなメリットと言えます。
「女性の場合、ライフイベントによって様々な悩みがあり、それがストレスとなって髪の問題につながっている場合が多くあります。そのストレスを少しでも軽くすることで、心に余裕ができ自分に自信が持てるようになります。髪の毛の不安をお持ちなら、一人で抱え込まずにその不安・悩みを取り除くための行動を起こすことが大切です。人は分からないことに対して過剰に不安を抱くもの。私も髪の毛に悩みを抱える多くの女性の手助けになれば、と日々考えています。現状に不安を感じるなら専門の医療機関を訪れてみるのも方法ではないでしょうか。
薄毛や抜け毛が女性ホルモンに関わっている場合などは、ホルモン治療なども行なっています。
適切な治療で薄毛は改善します!
「髪の悩みにおいて特に深刻なのが薄毛です。女性の薄毛には、加齢、ホルモンバランス、ストレス、不規則な生活、過度なダイエット、間違った頭皮ケアなどが影響します。しかも男性とは違って、女性の場合ははっきりと原因を断定できないだけに治療が難しいのです。
そもそも、髪には成長期、退行期、休止期というヘアサイクルがあり、このサイクルさえ正常なら髪は抜けてもまた生えてきます。しかしそれは、頭皮の環境が整っていることが前提。髪は十分な栄養が行き渡らないと細胞分裂が正常に行われなくなり、丈夫に育ちません。そして、その細胞に栄養を運ぶ役割を果たすのが血液。ですからまずは血流をよくすることが重要になるのです」
また、女性にとって大きな過渡期となるのが、出産や更年期です。これらはホルモンなどの関わりが深く、頭髪・頭皮だけの治療ではなく、女性の体全体を診る必要があります。
「ですから、当院では頭皮や頭髪の状態、ストレス、家系、食生活を含めた生活習慣をうかがうとともに、頭皮や頭髪を医師がチェックし、血液検査の結果から個々に合った内服薬、外用薬による治療を実施します。オプションとして髪や爪に必要なミネラル等を点滴で補強するヘア&ネイル点滴もご用意しています。ご希望によっては毛髪ミネラル検査で、栄養バランスや生活習慣が乱れていないか調べることも可能です。また、ホルモンバランスが心配な方は、ホルモンドックで男性ホルモンや女性ホルモンなどの分泌が乱れていないか、も調べることができます。
このように、頭髪・頭皮を治療することは女性の体の健康を考える事につながります。その意味で内側と外側の治療・ケアができるのは心強いといえそうです。
年間2万人以上女性が通院するクリニックの秘密とは?!
AACクリニック銀座の通院患者の延べ人数、なんと年間、2万人にものぼります。それだけ、信頼を得ているということではないでしょうか。
「来院される方の年齢は幅広く、10代から90代の方までがいらっしゃいます。年齢が高いから改善しないというわけではありません。年齢的にムリでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。ちなみに改善率としては8割前後といえます」
薄毛・抜け毛を解消し、美髪を実現させた症例は、すでに数々ありますが、ここで治療された方の感想などをご紹介しましょう。
「30歳くらいの時に、エレベーターの防犯カメラに映った自分の頭頂部をみてビックリ!髪のボリュームが減ったので育毛剤はつけていましたが、薄くなった髪を目の当たりにして、こんな状態だったのって。外出時は帽子をかぶって隠していました。電車の中ではシートに座らなくなりましたね。上から頭をみられているのではないかと不安で。ウイッグも考えたのですが、やっぱり自毛をあきらめたくないとクリニックへ。先生と話をしながら思ったのが、20代の頃、食事制限のあるダイエットでリバウンドを繰り返したことが悪かったのかもと。外用薬と内服薬の治療を始めて4~5カ月後に友人から『髪の毛が増えたね』って。現在は禁煙していますが、当初はタバコも止めないで治療を継続。これはだめ、あれはだめといわれることなく治療に臨めたのはよかったですね」
(40代女性)
「もともと髪の毛が細く、猫っ毛で気にはしていました。でも、社会人になってから頭頂部の薄さが気になり始めて。環境の変化がストレスになったのかもしれません。母にも『ちょっとどうしたの?』って言われるほど。仕事はサービス業だったので、人に頭を見られているのではないかと不安に。あまり人前に出たくなくなったり、仕事帰りも周囲と食事や飲み会に行く気がしなくなり、外出も控えるようになってしまいました。クリニックでの治療は、当初は内服薬と外用薬を1日1回飲んで頭皮につけるだけ。その後半年ほど経ってシャンプーのときに髪の毛を触ったら、『あれっ、少し増えたかな』って。髪にもコシやハリが出て。人前に出ることがいやでなくなりました。今は、現状維持を目標に治療に励んでいます」
(30代女性)
ご紹介したのはほんのごく一部。ほかにも多数の感想、症例があります。
「髪の毛に対する不安をお持ちであるなら、1人で抱え込まずに誰かに相談するなどして、その不安・お悩みを取り除くための行動を起こすことが大切です。人は分からないことに対して過剰に不安を抱くもの。私も髪の毛に悩みを抱える多くの女性の手助けになれば、と日々考えております。現状に不安を感じるならば専門の医療機関を訪れてみるのも方法ではないでしょうか」(浜中先生)
いかがですか? あなたがもし薄毛や抜け毛、白髪などで悩んでいるなら、女性専門頭髪外来を利用してはいかがでしょうか。あなたのその髪も美髪によみがえる可能性大です。
2007年から2013年の患者数。6年間になんと約5倍にも増えている。いかに多くの女性たちが頭髪で悩んでいるかがわかる。年齢の内訳では40代、50代が7割以上を占める。
進行する脱毛では女性の場合、加齢とともに女性ホルモンの低下が大きな要因に。更年期前後の人たちは注意が必要。また、生理が不順といった人も起こりうるので気をつけて。
女性の脱毛症
■びまん性脱毛症
女性の薄毛でもっとも多いタイプ。生え際から後退するのではなく、頭髪全体が薄くなり、脱毛部分の境界がはっきりしないのが特徴。更年期前後の女性に多くみられ、女性ホルモンの低下やストレス、極端なダイエット、誤ったヘアケアなどさまざまな原因がからみあっている。
■女性男性型脱毛症(FAGA)
加齢により女性ホルモンが低下する事で相対的に男性ホルモン優位な状態となり、男性型脱毛症の症状が起こる。
■分娩後脱毛症
妊娠によりヘアサイクルの成長期が延長した状態が続き、抜け毛が減少するが,分娩を終えるとホルモンバランスが元通りになり、成長期を維持していた頭髪がいっせいに休止期に入ってしまうことで起こる脱毛症。通常は半年~1年ほどで自然回復するが、高齢出産などで体力の回復が遅い場合は自然回復しにくい。
■牽引性脱毛症
髪の毛を結わうなど、頭髪が継続して過度に引っ張られることで起こる脱毛症。特にポニーテールや三つ編みなど、長期にわたって引っ張られる状態が続くヘアスタイルは頭皮の負担になると言われる。
■円形脱毛症
ある日突然、何の前触れもなく一気に頭髪が抜ける脱毛症。発症のきっかけはストレスやアレルギー疾患などと言われているが、科学的な根拠はないのが現状。
改善の実例
40代女性
初診時、頭頂部が薄く透けるほどだったが、5カ月後にはかなり改善。11カ月後にはほどんど目立たない状態に。
実際、「ほとんどの方に何らかの発毛効果があります。1人で悩んでいないでまずは相談だけでも気軽に足を運んで欲しい」と浜中先生。髪と体、心も含めた治療は本当に心強い限りです。
取材協力/AACクリニック銀座 http://www.aac-clinic.com/