「10年以上も大当たりしたエピソードばかり描いてきましたからね。宝くじはいとも簡単に当たる気になってしまって、何度かジャンボにトライ。残念ながら、まだ大当たりの経験はないです(苦笑)」
こう語るのはマンガ家の、やくみつるさん。みずほ銀行が高額当せん者を対象に実施しているアンケートをもとに、当せんエピソードを4コママンガにしたのが「おめで当せん劇場」だ。初代・福地泡介さん、二代目・鈴木義司さんと描き継ぎ、やくさんが担当し始めたのは’04年から。それ以降だけでも本誌をはじめ、各週刊誌に123回連載されてきた(’15年2月現在)。
「『当たる前に胸騒ぎがした』とか、いろいろなパターンがあるんですけど、『胸騒ぎってどうやって絵にするんだよ?』などと毎回、苦闘しています」
描くにあたってはきちんと下調べも欠かさない。
「描いていてとくに気になるのは動物系のお告げですね。『キジを見た』というエピソードには驚きました。『いったいどこにキジがいるんだ?』と調べたら、関東地方だと渡良瀬遊水地にいるというんです。やっぱりそうした変わったものを見たら、即、買いに走らなきゃいけないのかと思いますよね」
そんなやくさんが、作者の立場で「これはまねしたい!」と思った「高額当せんを手繰り寄せる鉄則」のベスト10は次の通りだ。
【鉄則1】家族でお金を出し合える仲のよさこそ億を呼ぶ!
【鉄則2】植物の復活は当せんの兆し、末永く見守れ!
【鉄則3】保管場所は「運を逃さない場所」を選べ!
【鉄則4】ふだんと違う場所で当せん確認すれば運気も変わる!
【鉄則5】自分の好きな人の数字を大切にせよ!
【鉄則6】生き物を飼うと、福もいっしょにやってくる!
【鉄則7】失敗は大当たりの前触れ!?どん底こそチャンスあり!
【鉄則8】縁起がいいものを見たら、売り場へ直行、即購入!
【鉄則9】当たらなそうな番号にこそ大当たりがひそむ!
【鉄則10】ニアピンで腐るな、大当たりは目の前にある!
「すべてを通して言えるのは、『縁起は担げるだけ担げ』ということでしょうか。担いだ分だけ期待が膨らみ、当たったときの喜びも大きくなると思いますね」