マジメに検証「居酒屋のビール、中と小の量は同じ」は本当か?
「居酒屋のビールは中ジョッキのほうが高いけど、じつは小と量は同じ」――
そんな都市伝説、聞いたことありませんか?
猛暑&節電にあえぐ今年の夏、そんな聞き捨てならない噂の真偽を確かめるべく、有名チェーン店居酒屋に計量カップを持ち込み、覆面調査を敢行した!
まず1軒目は、グループで数百店舗を数える大手居酒屋チェーン店。ビールの小と中ジョッキを注文し、店員さんから冷ややかな目で見つめられる中、計量を始める。見た目では、小と中の差はひと回り、といったところか。
結果は、小(379円)に200cc、中(479円)には270ccのビールが注がれていた。寮と値段の関係に問題はない。しかし、中ジョッキの量がじつは他店の小と同じ、という恐るべきカラクリを、取材を通じて我々は知ってしまった……。
2軒目の焼き鳥居酒屋、3軒目のダイニングバーでは、なんと中と小の量がほとんど同じ、という結果に。これは、まさに冒頭の都市伝説そのままの結果ではないか! よく見ると、ジョッキの底やガラスの厚さを変えて、大きくても中身は少なめ、という状態にしているようだ。
そして、驚く結果が出たお店も。ヘルシーメニューで女性にも人気の某和風居酒屋では、中が240㏄で410円、小が270㏄で347円。小が中より量が多いという、逆転現象が起きていた。小が「ピルスナー
と呼ばれる、ほかのお店より大きめのグラスで提供されたのが原因と思われる。
今回の調査の結果、分かったのは、一部例外のお店を除いて「どうせ2杯飲むんだから中ジョッキにしよう!」という発想は間違いということ。小ジョッキを何度もお代わりしたほうがお得なのだ。もちろん、店員さんのビールを注ぐテクニックにもよりますが。
(キャプ)
ビールは計量後、スタッフがおいしくいただきました
撮影/八木秀和