学びたい外国語ランキング「中国語が1位に!日本語は13位……」
もはや英語はできて当たり前の時代とはいわれていたが、近年「新興国語」のニーズが高まり、学びたい外国語ランキングに異変が起こっているという。
企業を対象に世界55カ国以上の語学研修を行っている「DILA(大学書林国際語学アカデミー)」が発表した『企業・官公庁講座 受注言語ランキング』2011年版で、ついに中国語が英語を追い抜かしトップの座に輝いていたのだ!「DILA」の佐藤桂理事長は言う。
「英語同様、中国語も『話せて当たり前』という時代になりつつあります。さらに’08年ごろからロシア語や、ブラジルで使われているポルトガル語といった言語の需要が急増しています」
ランキングはトップに中国語、2位が英語、’00年には11位だったロシア語が3位に入っている。4位はスペイン語、5位のポルトガル語は’00年の9位だった。以下、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、ドイツ語が’00年と同じ10位。さらにフランス語、アラビア語と続き、13位になってようやく日本語が登場……。
注目すべきは、インドで使われているヒンディー語が15位にランクインしていることだ。一般に新興国の代表といわれているのは「BRICS」諸国。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国の5カ国なのだが、南アでは英語も公用語のひとつなので、この「BRICS」すべての公用語が15位以内に登場したこととなる。世界は変わりつつある、ということか。
「ほかには、中南米諸国のニーズが高いスペイン語、日本企業の拠点が多いタイやインドネシアの言語も、着実な需要があります。今後、経済発展に伴って学習ニーズが高まると考えられるのはカンボジア語と、ミャンマーで話されるビルマ語だと思いますね」(佐藤桂理事長)